5月28日に佐賀で行われた九州ダービー栄城賞。勝利したテクノゴールド(牡3、鮫島)の鞍上には大井の和田譲治騎手(39)がいた。同馬の騎乗は2度目。4月30日の佐賀皐月賞2着以来のコンビだった。

その翌週、またもや他地区の重賞に同騎手の名前。4日に金沢で行われた百万石賞で8着だった。今年は2月に名古屋の梅見月杯を勝ち、3月に佐賀のはがくれ大賞典3着、4月に水沢の留守杯日高賞4着と南関東からの遠征馬で他地区の重賞に騎乗してきたが、その後は3回連続で地元馬のスポット騎乗。「今年は依頼があれば行こうと思っています」と精力的な遠征が続く。18日には佐賀で行われる九州出身騎手の招待競走「里帰りジョッキーズカップ」に初参戦。鹿児島県出身だが、佐賀での騎乗は今年が初めてだった。

昨年の騎乗数1650回は全国最多。調教の頭数が多いことでも有名な“日本一乗っている男”が週末には他地区でも騎乗。「後輩たちに『体力バカ』と言われています(笑い)」と話すタフネスは今日も6鞍に騎乗予定だ。【牛山基康】