いまにし亭(以下い) 今日5日は、南関の騎手で2番目に年長の浦和・内田利雄(1961年=昭36)の誕生日。62歳。最年長は大井の帝王・的場文男で9月7日に67歳になった。
熊 むろん、2人とも、いつかはムチを置く日がくるんだけれど、体が続く限りは乗り続けてほしい、というのがファンの願い。
い それが証拠に、この2人が、それぞれのレースで勝ち負けを争う形になると、それが重賞や特別競走でなくても、ファンから大きな歓声が起きる。
熊 おめえさん、内田利には印象的なレースがあるんだって?
い JRAのレースなんだけどね。02年6月30日、福島競馬場で行われたラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞)。内田利は8番人気のカッツミーに騎乗。見事に勝利した。JRAで3勝している内田利だが、重賞はこれがただひとつの勝ち星。2、3着には4番人気、13番人気が飛び込んで、3連複は19万1680円。当時、3連複馬券は福島競馬場での試験発売。電話投票では買えなかったから、現場の記者に頼んで100円だけ買ってもらっていたんだ。いい思い出だ。南関でもそんな思い出を作らせてほしいね。【今西和弘】