凱旋門賞を目指して渡欧中のステイフーリッシュ(牡7、父ステイゴールド、矢作)が出走するG2ドーヴィル大賞(ドーヴィル、芝2500メートル)が、日本時間の28日日曜の午後10時55分にスタートします。出走は6頭となりました。

◆ドーヴィル大賞

馬番・馬名 性齢 重量 騎手(予定)

◎(1)ステイフーリッシュ 牡7 60キロ C・デムーロ

(2)メディアストーム 牡5 59キロ V・セギ

(3)フェネロン 牡4 59キロ S・パスキエ

☆(4)ボタニク 牡4 59キロ M・バルザローナ

▲(5)グライコン 牡6 59キロ C・スミヨン

◯(6)イレジン 牡5 59キロ M・ヴェロン

今年のステイフーリッシュは2月のG3レッドシーターフH(キングアブドゥルアジーズ、芝3000メートル)からスタートして、これを楽に逃げ切り勝ち。続く3月のG2ドバイゴールドC(メイダン、芝3200メートル)は4番手から伸びて中東で2連勝を飾りました。帰国して臨んだ6月のG1宝塚記念(阪神、芝2200メートル)はハイペースで追走に苦労して、レコード勝ちのタイトルホルダーに1秒4差の9着でした。鞍上はクリスチャン・デムーロで、本番ではクリストフ・ルメール騎手が騎乗する予定になっています。

ステイフーリッシュのライバルは以下の馬たちです。

(2)メディアストームはこれが重賞初挑戦。前々走、スペインでリステッド競走に優勝し、前走のドーヴィル競馬場のリステッド3着からの挑戦です。

(3)フェネロンはここまで6戦4勝。重賞初挑戦となった前々走のG3シャンティイ大賞(シャンティイ芝2400メートル)はしんがりからの競馬でブービーの8着。前走はドーヴィル競馬場の隣にあるクラレフォンテーヌ競馬場の一般戦(芝2400メートル)に優勝しています。

ゴドルフィンの(4)ボタニクはA・ファーブル厩舎の期待馬。2歳時にG1クリテリウムドサンクルー(芝2000メートル)で2着。今年はここまで4戦3勝で、8月7日のG3リュー賞(ドーヴィル、芝2400メートル)を逃げ切って優勝、ドーヴィル大賞に出走するグライコン(2着)、イレジン(3着)の追い上げを抑えています。

(5)グライコンは昨年のこのレースの覇者。これまで3つの重賞を制しています。昨年10月のG1ロワイヤルオーク賞(パリロンシャン、芝3100メートル)では勝ったスコープから4馬身半差の3着に善戦。今年初戦となったサウジアラビアのG3レッドシーターフHは勝ったステイフーリッシュに大きく離された9着でしたが、フランスに戻ってG3シャンティイ賞はメアオーストラリアの3着、前走のG3リュー賞(ドーヴィル、芝2400メートル)は追い込んでボタニクに3/4馬身差の2着と、悪くない競馬を続けています。

(6)イレジンはここまで13戦9勝。昨年6月のG3ラクープ(パリロンシャン、芝2000メートル)で重賞初制覇(グライコン6着)。ここでは後方待機策から最後の200メートルで豪快に突き抜けて、非凡な才能を披露しました。今年は3戦して1、1、3着。前走のG3リュー賞(ドーヴィル、芝2400メートル)はボタニクの3着でした。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績などは2022年8月26日現在

ソダシなめのハヤヤッコ(笑い)
ソダシなめのハヤヤッコ(笑い)