来月11日の香港国際競走に向けてのトライアルが20日に行われます。地元のスーパースター、ゴールデンシックスティはここから始動。次期スター候補のカリフォリアスパングル、ロマンチックウォリアーのレースぶりにも注目が集まっています。それぞれの前哨戦の注目馬を紹介します。

◆G2ジョッキークラブスプリント（芝1200メートル）

枠　馬番馬名　騎手

（1）　（3）ストロンガー　C・ホー

（2）　（4）ラッキーパッチ　C・シャウ

（3）　（14）ウイニングドリーマー　L・フェラリス

（4）　（5）スーパーウェルシー　J・マクドナルド

（5）　（13）クルパニ　L・ヒューイットソン

（6）　（7）クーリエワンダー　H・ボウマン

（7）（1）ウェリントン　A・バデル

（8）　（10）コーディセプスシックス　S・デソウザ

（9）　（12）デュークワイ　H・ベントレー

（10）　（8）サイトサクセス　V・ボージェス

（11）　（11）ラッキースウィニーズ　Z・パートン

（12）　（9）マスターエイト　K・リョン

（13）　（2）スカイフィールド　B・シン

（14）　（6）コンピューターパッチ　M・チャドウィック

大きな落馬事故があった昨年のG1香港スプリントで優勝を飾ったスカイフィールド、3着したクーリエワンダー、5着ストロンガー、6着コンピューターパッチ、7着ウェリントン、それに事故に巻き込まれて落馬、競走中止したラッキーパッチが出走します。

注目は事故の影響を受けて不本意な結果に終わったウェリントンでしょう。年が明けてからは5戦4勝。2月のG1クイーンズシルバージュビリーカップ（芝1400メートル）、4月のG2スプリントカップ(芝1200メートル)、同じく4月のG1チャンピオンズスプリントプライズ(芝1200メートル)、そしてシーズンが変わって初戦となった10月のG2プレミアボウル(芝1200メートル)まで4連勝中。この路線では頭一つ抜けた存在になっています。もう1頭、挙げれば4歳の上がり馬ラッキースウィニーズです。ここまで9戦6勝、2着2回。前走のプレミアボウルでは勝ったウェリントンに1馬身差の2着でした。

◆G2ジョッキークラブマイル（芝1600メートル）

枠　馬番馬名　騎手

（1）　（2）ワイクク　S・デソウザ

（2）　（6）トリノレッドサン　L・ヒューイットソン

（3）　（3）カリフォルニアスパングル　Z・パートン

（4）　（4）モアザンディス　K・リョン

（5）　（7）キングスシールド　L・フェラリス

（6）　（1）ゴールデンシックスティ　C・ホー

（7）　（5）エクセレントプロポーザル　A・バデル

王者ゴールデンシックスティと4歳のカリフォルニアスパングルが、2度目の対決に臨みます。4月のG1チャンピオンズマイルは逃げるカリフォルニアスパングルを、直線でつかまえたゴールデンシックスティが2馬身差をつけて優勝。格の違いを見せつけました。しかし、この半年で様相は変わりつつあります。本番はあくまでも3週後ですが、ここは7カ月ぶりの実戦となるゴールデンシックスティより今シーズン、すでに2走(2勝)しているカリフォルニアスパングルの方に分がありそう。2頭のレースぶりに注目が集まります。

◆G2ジョッキークラブカップ（芝2000メートル）

枠　馬番馬名　騎手

（1）　（4）トゥールビヨンダイヤモンド　A・バデル

（2）　（9）マネーキャッチャー　H・ボウマン

（3）　（6）セニョールトバ　C・ホー

（4）　（3）ビューティージョイ　Z・パートン

（5）　（5）カーインスター　L・フェラリス

（6）　（8）サヴィーナイン　J・マクニール

（7）　（2）ロシアンエンペラー　B・シン

（8）　（7）パンフィールド　S・デソウザ

（9）　（1）ロマンチックウォリアー　J・マクドナルド

2000メートルのG1香港カップと2400メートルのG1香港ヴァーズの前哨戦を兼ねるジョッキークラブカップ。ここは香港ダービーなど春の2冠を制した4歳のロマンチックウォリアーと、昨年の香港カップ3着馬で、2月のG1香港ゴールドカップ(芝2000メートル)と5月のG1チャンピオンズ＆チャターカップ(芝2400メートル)を制した5歳馬ロシアンエンペラーの2頭のレースぶりに注目です。前者は優勝した4月のG1クイーンエリザベス2世カップ以来、7カ月ぶりの実戦。一方、後者は今シーズンの初戦となった10月のG2シャティントロフィー(芝1600メートル)こそカリフォルニアスパングルの12着でしたが、その差は4馬身半。ここをひとたたきされて上昇は確実でしょう。強力メンバーが予想される香港カップに向けた走りを期待したいと思います。

（ターフライター奥野庸介）

競走成績などは11月17日現在