今年のケンタッキーダービーには、ドバイから転戦するデルマソトガケ(牡3、音無、父マインドユアビスケッツ)とコンティノアール(牡3、矢作、父ドレフォン)の参戦が決まっています。

サウジCに続き、ドバイワールドCも制して破竹の勢いにある日本勢が、外国馬の前に高く立ちはだかるケンタッキーダービーの壁を破ることが出来るか…。

ケンタッキーダービーの前売りの“フューチャーワジャー”は4月1日に締め切られる第6回発売が最後。人気は昨年の2歳王者フォルテ(牡3、T・プレッチャー、父ヴァイオレンス)が集めて、その目安となるモーニングライン(想定単勝オッズ)は3・5倍。2番人気には9・0倍でG1サンタアニタダービーに出走するプラクティカルムーヴ(牡3、T・ヤクティーン、父プラクティカルジョーク)と、タンパベイダービー(G2、ダート1700メートル、タンパベイダウンズ)まで4戦3勝のタピットトライス(牡3、T・プレッチャー、父タピット)が並び、デルマソトガケは41倍、コンティノアールは100倍となっています。

西海岸の前哨戦となる8日のサンタアニタダービー(G1、ダート1800メートル、サンタアニタパーク)には大井所属のマンダリンヒーロー(牡3、藤田、父シャンハイボビー)が出走します。日本での馬券発売はありませんが、注目のサンタアニタダービーに出走する有力馬を紹介しましょう。

前述の通り、ケンタッキーダービーで2番人気に推されているのがプラクティカルムーヴです。昨年は5戦2勝、2着1回、3着2回。重賞初挑戦となったG3ボブホープS(ダート1400メートル、デルマー)は、のちにサウジダービーで際どい2着したハヴナメルトダウンの3着でしたが、続くロスアラミトスフューチュリティ(G2、ダート1700メートル、ロスアラミトス)を制して2歳戦を締めくくりました。今年初戦となった3月4日のサンフェリペS(G2、ダート1700メートル、サンタアニタ)は経済コースを通って優勝。同じくサンタアニタダービーに駒を進めるガウロケットライド(牡3、R・マンデラ、父キャンディライド)に2馬身半差をつけて重賞連勝となりました。距離を延ばして競馬ぶりがスムーズになっています。

実績では見劣るもののサンフェリペSで3着に飛び込んだスキナー(牡3、J・シレフス、父カーリン)にはまだ伸びしろがありそうです。ここまで5戦1勝ですが、2歳時はデビュー2戦目から果敢にG1レースに挑戦。デルマーフューチュリティは3着、アメリカンファラオSは6着と、いずれもケイヴロック(1番人気で出走したブリーダーズCジュベナイルでフォルテの2着)に敵いませんでしたが、今年初戦の一般戦を快勝してサンフェリペSに臨みました。末脚に光るものがあり、サンタアニタダービーが試金石になりそうです。

もう1頭挙げれば、B・バファート厩舎からの移籍でプラクティカルムーヴと同厩舎となったナショナルトレジャー(牡3、T・ヤクティーン、父クオリティロード)です。昨年9月のデビュー戦を白星で飾ると、アメリカンファラオS(G1、ダート1700メートル、サンタアニタ)に挑んでケイヴロックの2着し、3戦目のBCジュベナイル(G1、ダート1700メートル、キーンランド)では勝ったフォルテから3馬身4分の3差の3着。2着のケイヴロックに2馬身4分の1差で続きました。今年初戦のシャムS(G3、ダート1600メートル、サンタアニタパーク)は1番人気を裏切る3着でしたが、勝ち馬(リーンカーネイト)からの着差は首+4分の3馬身差。2戦目で変わり身が期待出来そうです。

マンダリンヒーローがケンタッキーダービーに出るには2着以内に入ることが条件。レースの行方に注目しましょう。(ターフライター奥野庸介)競走成績等は2023年3月31日現在

カヤトーストに感激!
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