馬券発売される香港の国際4競走が、来週日曜(14日)に近づきました。今年は4つの競走に47頭が出走予定。このうち香港調教馬は27頭で、海外出走馬は日本馬が8頭、英国4頭、フランス4頭、アイルランド4頭の計20頭となっています。
日本から挑む8頭のうち、G1ホースはアーバンシック(ヴァーズ)、サトノレーヴ、ウインカーネリアン(スプリント)、ソウルラッシュ、エンブロイダリー(マイル)、それにベラジオオペラ(カップ)の6頭。ベラジオオペラとともにカップに出走するローシャムパーク、ロードデルレイはともにG2勝ち馬で、前者は米国のG1ブリーダーズカップターフで2着、ロードデルレイもG1大阪杯で2着するなど、キャリアで引けをとりません。
先月23日(日曜)にシャティン競馬場で行われた3つの前哨戦は、ほぼ順当に決着。香港カップ(香港ヴァーズを含む)を目指す馬たちが出走したチャンピオンズカップ(芝2000メートル)は、1番人気のロマンチックウォリアーが完勝、香港スプリントの前哨戦となったチャンピオンズスプリント(芝1200メートル)もオーストラリアのG1ジ・エベレスト優勝から帰国した香港馬王(年度代表馬)のカーインライジングが、楽々と抜け出して15連勝を達成しました。香港マイルを視野に入れた馬たちによるチャンピオンズマイル(芝1600メートル)は伏兵のギャラクシーパッチが最内をすくって優勝。1番人気のマイウイッシュは4着でしたが、勝ち馬とはわずか1馬身差。足慣らしとしては悪くない内容でした。
前哨戦を終えて香港スプリントのカーインライジングと、香港カップのロマンチックウォリアーの信頼度は上がって、本番でも強力な本命馬になること間違いなし。ライバルにとって壁はかなり厚くなりそうです。距離が長く地元馬には分が悪い香港ヴァーズは菊花賞馬のアーバンシックと、昨年の覇者ジアヴェロットなど複数の欧州馬が覇を競う構図です。
この3つはわかりやすい組み合わせですが、フルゲート(14頭)になった香港マイルは馬券的に最も面白いレースになりそうです。
優勝を争うとみられているのは昨年の覇者で、前哨戦でロマンチックウォリアーの2着したヴォイッジバブル、チャンピオンズマイル快勝のギャラクシーパッチ、本番で巻き返しの期待がかかるマイウィッシュ、それに日本のソウルラッシュとエンブロイダリーの5頭。穴馬候補にはエイダン・オブライエン厩舎とライアン・ムーア騎手のコンビによるザライオンインウィンター、昨年3着に食い込んで3連系で穴をあけたビューティージョイ、4月のG1香港チャンピオンズマイルを逃げきって波乱を演出したレッドライオンなどが挙げられています。
筆者は2000メートルに色気を出して、ロマンチックウォリアーに跳ね返された挙げ句、結局は1600メートルに戻ってきたヴォイッジバブルより日本馬を上位とみていますが…。
(ターフライター奥野庸介)
※競走成績等は2025年12月5日現在



