オークス(G1、芝2400メートル、22日=東京)の共同会見が18日、行われた。木村哲也調教師(49)はクイーンCを制し、桜花賞11着のプレサージュリフト(牝3)で巻き返しを目指す。

以下、木村師の一問一答。

-前走は桜花賞11着

木村師 重賞を勝たせていただいて、ある程度人気もありますし、厩舎としても期待を持ってG1に送り出しましたが、流れに乗ることができなくて、応援してくださった方々には申し訳ないという気持ちでいっぱいですね。

-クイーンCとの違いは

木村師 レースを見ていて、ちょっと返し馬が良くないなという感じがしました。その辺は桜花賞前の調教、追い切り以外を含めて思い浮かぶ節はあったので、その辺が影響してしまったのかなと思います。結果的に動ける状態じゃなかったことを返し馬まで気づけなかったところを大いに反省しているところであります。

-返し馬で気づいた点を具体的に

木村師 フットワークが少し小さかったなと。硬いというところもあったと思います。

-調教を変えた?

木村師 少し疲れが残っていたのかなと考えています。今回オークスを使わせていただく上で調教メニューも変えてはいますけれど、ダイレクトにつながるかといえば関係ないのかなとは思います。

-桜花賞後は

木村師 1度放牧に出して治療などのリカバリーをしてもらってからトレセンに連れてきています。(当初からの予定?)もちろんそうです。

-1週前の手応えは

木村師 追い切り以外の前段階の部分でのフットワークは良く感じていたので、桜花賞前の不安要素的なところは消えていました。追い切りも今までの追い切りと違って長めで追い切ってみたりしながら、けっこうなハードワークの追い切りを設定しました。

-最終追い切りは2頭併せ

木村師 良かったと思います。(戸崎騎手とは)前走のレース後に戸崎さんは返し馬ではてなマークが出たというところだったので、意識的に今回レース当日ではなくて追い切りに乗ってもらうことで、その辺の違いだとか、もうちょっと厩舎としても確認して研究材料にしたかったので、その辺のコミュニケーションをとりました。

-末脚が武器。東京コースで逆転も

木村師 何とか勝ちたいですけど、私個人的には最後にしっかりと脚を使わせたい。調教がうまくいくということはそういうことだと思っているので、プレサージュに関しても最後にいい脚を使わせるにはどうすればいいかと考えていますし、今までの彼女のキャリアで言えばこの大舞台で何とか挽回したいと思っています。

-デビューから3戦はマイル戦を使っている

木村師 なかなかここでは言いづらいことで、ファンの方々にはご迷惑をかけるコメントにはなってしまいますが、普段調教している部分では距離が短くないと、千六でいっぱいいっぱいという感じにはならないですね。普段からリラックスして走れていますし、2400メートルになって一気にダメという感じにはならないですね。ただ彼女の兄姉やバックグラウンド的な部分でいくと、お姉さんは新潟(千直)で活躍されたりしていますし、そのあたりはどうしてもよぎるところはあります。

-オークスではどんな期待を

木村師 前走では期待を裏切った部分はありますし、ジョッキーにも非常に迷惑をかけてしまったので、何とか厩舎を挙げて。また新馬、あるいはクイーンCの時に見せていい脚というのをこの一番の大舞台で発揮できるように、何とか導いていけるように頑張っていきたいと思います。