世代NO・1決定戦ダービー(G1、芝2400メートル、29日=東京)の追い切りが25日、東西トレセンで行われた。

毎日杯を無傷の3連勝で制したピースオブエイトは、藤岡佑騎手を背に3頭併せで最先着した。Cウッドで中エレアイム(3歳未勝利)、外ノーチカルチャート(古馬3勝クラス)を大きく追走し、直線は強めに追われて内から1馬身最先着。時計は6ハロン83秒2-11秒4。余裕の手応えで鋭く伸びた。

2週連続でまたがった鞍上は、先週からの上昇を感じていた。「こちらが思う以上にシャープに動いてくれた。非常に満足のいく動きだったと思います」と評価。奥村豊師も「ジョッキーに1週前との感触の変化を意識して乗ってもらって、メニューも組み立てた。シャープに、もう1段階さらに動けていた」と、良化を実感していた。

デビュー2戦は中団からの競馬も、前走は逃げて重賞初制覇。師は「まだキャリア3戦だが、違う形で結果を出している。前走は脚質に幅の広がるいいレースだった」と、振り返る。多頭数のレースは今回が初も「普段の調教は多頭数でやって経験しているし、問題ないと思う」と、不安はなし。ハミも長距離仕様のトライアビットに替え、万全を期す。

ローテーションは、昨年の覇者シャフリヤールと同じ毎日杯からの中8週。「間隔があり、フレッシュな状態で出られるのは強みだと思う」。皐月賞組を一気に逆転だ。【奥田隼人】