サマースプリントシリーズ第1戦、函館スプリントS(G3、芝1200メートル、12日)の木曜追いが9日に函館競馬場で行われた。

昨年覇者ビアンフェ(せん5、中竹)は芝コースを軽やかに駆けた。4ハロン55秒6-12秒1と軽めだが、予定通り。皮膚が薄く筋肉が浮き出た好馬体で、藤岡佑騎手は「栗東である程度やってきているので今日は確認程度だったが、落ち着いていい雰囲気」と納得の表情だった。

札幌で行われた昨年は、前半3ハロン32秒8という猛烈なラップで逃走。最後まで先頭を譲らなかった。中竹師は「パワーがあるので洋芝は合う」という。今年は本来の函館開催となるが、函館2歳Sの勝利を含め【2 1 0 0】ともともと相性のいいコース。なにより「開幕週であることは(昨年の札幌と)同じだから」と師は高速馬場を歓迎する。今年もビアンフェは止まりそうにない。【岡本光男】