白とねずみ色の勝負服が躍動した。昨年新設されたクラブ法人、インゼルサラブレッドクラブ(馬主名義はインゼルレーシング)の初出走となったクリダーム(牡、須貝、父ハーツクライ)が同クラブの初陣を鮮やかに飾った。

好スタートから2番手につけると、4角も手応え十分。直線で早めに先頭に立ち、そのまま押し切った。勝ちタイムは1分9秒5。武豊騎手は「気性が前向きすぎるところが心配だが、能力のある馬です。デビュー戦を勝つことができてよかったです」と振り返った。

クラブ法人「インゼルレーシング」は、今年のダービーを武豊騎手とのコンビで制したドウデュース(牡3、友道)を所有するキーファーズ松島正昭代表の長女悠衣氏が代表を務める。ダービー馬と同じハーツクライ産駒で船出を飾った。

インゼルサラブレッドクラブの大住拓哉代表取締役は「スタートもよく、武豊騎手にいい騎乗をしていただきました。クラブとしてのデビュー戦で勝利できた。先行きも非常に明るく見えてきました。新馬なのでやってみないとどうなるか分からないと思っていたが、素晴らしい騎乗でありがたいです。松島オーナーがダービーを勝って流れもあるし、応援していただいている皆さんに恩返しできるように頑張っていきたいです」と喜んだ。