アイルランドのダービー(カラ、芝2400メートル)が、25日土曜に近づいてきました。

今月4日に行われたG1英ダービーの完勝で大物ぶりをアピールしたデザートクラウンは、来月23日のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSに直行するため、ここは回避。5日のG1仏ダービーを勝ったヴァデニも、秋をにらんで休養に入ったため不在で、今年は敗者復活戦の趣です。

1番人気が予想されるのは、英ダービーで脚を余して3着に敗れたウエストオーバー(牡3、父フランケル)。対抗候補に挙げられるのはR・ムーア騎手が騎乗して2番人気で出走した英ダービー6着のストーンエイジ(牡3、父ガリレオ)です。

凱旋門賞や英、仏ダービーを制し、オーストラリアではメルボルンCやコックスプレート、アジアでも香港ダービー、ジャパンCに勝って世界の多くの大レースを制覇したムーア騎手ですが、愛ダービーに勝っていないことは意外と知られていません。

愛ダービーは07年の初騎乗以来、これまで9回の参戦で、最高着順は16年アイダホと19年アンソニーヴァンダイクの2着。ムーア騎手で人気になる傾向があり、9回のうち6回が1番人気、2回が2番人気での参戦だっただけに、「未勝利」は競馬界の七不思議の1つです。

ムーア騎手はストーンエイジ、もしくはロイヤルアスコット開催のG2キングエドワード7世S(芝2390メートル)優勝から連闘が予定されるチェンジングオブザガード(牡3、父ガリレオ)のどちらかで、「10回目」に挑むことになっています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)