続々と良血がデビューへの下地作りに励んでいます。近年、友道厩舎の2歳馬の一部は函館に入厩することが多くなりました。多くの競走馬がいる環境に慣れさせつつ、ゲート試験を受験→再放牧という、新馬戦に向けて段階的な仕上げを施します。マカヒキ、ワグネリアン、ドウデュースでダービー3勝をした友道厩舎。今春はポタジェが大阪杯も制し、JRA・G1は16勝を挙げています。芝の中長距離馬が多いのも、血統はもちろん、普段から詰め込みすぎない調整が馬の心に余裕とゆとりがあるからだと推測します。

先週は菊花賞馬ワールドプレミアの半妹マンデヴィラ(牝、父リアルスティール)がゲート試験に合格。さらなる成長を促すために、牧場へと戻りました。同馬と入れ替わりで入厩したのが、ノーブルジュエリーの20(牡、父ハーツクライ、馬名予定ノーブルクライ)、ラクレソニエールの20(牡、父エピファネイア、馬名予定ルモンドブリエ)です。

前者は昨夏の新潟2400メートルでレコード勝ちを収めたレイオブウォーターの半弟、後者の母ラクレソニエールは8戦8勝で仏1000ギニー、仏オークスの牝馬2冠を達成しています。安田助手は「2頭ともまだビビりなところはありますね」とほほ笑みながら、成長を見守ります。2頭は7日にゲート試験を受ける予定。無事合格すれば先週のマンデヴィラ同様、再び放牧に出る予定です。

友道師は現役最多のダービー3勝を挙げた直後の共同会見で、「ダービーを連覇した調教師は過去にいないので、来年も勝ちたいですね」と意気込みを語っていました。史上初のV2へ、北の大地で研さんを積む若駒たちに注目です。