今年も小倉が舞台のプロキオンS(G3、ダート1700メートル、10日)の最終追い切りが6日、栗東トレセンで行われた。「追い斬り激論」では網孝広記者が、芝&ダート重賞制覇を目指すラーゴム(牡4、斉藤崇)をプッシュ。昨年に続く波乱を信じるマイクこと藤本真育記者は、小回り適性に期待してエクレアスパークル(牡8、今野)を推奨した。

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網 西日本版の火曜紙面に、太田&奥田記者の「プロキオンS攻略法」が載っていた。ポイントは「前め」「小回り適性」とのこと。さて、どうなるか。

マイク 昨年は9番人気→14番人気→12番人気で3連単194万円超え! 今年はエクレアスパークルが波乱を起こします。

網 8歳だけど、夏は大丈夫?

マイク 最終追いは抜群。やや重の坂路、力強いフットワークでしまい11秒9。8歳でも元気いっぱい。1週前も坂路で4ハロン50秒6。仕上がりは万全です。今野師も「具合はいい。昨年の後半からずっと体調はいい。前走(7着)はスタートが決まらず、自分の形で競馬ができなかった。不完全燃焼。力を出し切れればここでも」と巻き返しへ手応えありです。

網 小回り適性は?

マイク 3走前の門司Sが好内容。3番手の外めから3角手前で早め先頭へ。スパートが早いかなと思ったけど、そのまま1馬身1/4差。小回り向きの持続力のある脚がある。3勝クラスも福島の小回り1700メートルで勝っている。小回り連勝の巧者ですよ。

網 僕はラーゴムを推す。団野騎手(レースは鮫島駿騎手)を背にCウッド6ハロン81秒9-11秒3を馬なりでマークして併走馬に先行先着。1週前は同81秒8-11秒5。2週続けてキビキビした走りで具合はいい。我慢も利いている。斉藤崇師は「後ろから来ると自分からハミを取って、並んでからも負けないように走っていた。いい動きです」と合格点。A評価だよ。

マイク ダートは今回でまだ3戦目、小倉は初めてです。適性はどうですか。

網 前走福島の内容が秀逸。出していって前めで我慢して運び、直線でかわされてから差し返した。首差の着差以上に強かった。師は「直線で盛り返したのは能力でしょう。前走は引っ掛かってもいいぐらいの感じで出していった。今回も同じようなレースを」と積極策を示唆。同じ平たん小回り1700メートル、前回は負担重量58キロで今回は56キロ。積極的な競馬で二刀流Vやな。オルフェーヴル産駒はダートで活躍してるしね。

マイク エクレアは先行力もあり小回り適性も高い。「プロキオンS攻略法」にはまる馬。勝てば“ビッグフラ~イ”ですよ~。