国内最大の競走馬のセリ「セレクトセール2022」の2日目、当歳部門が12日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた。

早世が惜しまれる。昨年8月に急死した15年2冠馬のドゥラメンテ産駒に人気が集中した。当歳13頭のうち12頭落札され、4頭が大台の1億円に到達。最初の登壇となったコールバックの22(牡)は2億6000万円でハンマーの乾いた音が響いた。前日の1歳セリでジェイウォークの21(牡)が3億円ホースになり、当歳馬シャンパンエニワンの22(牡)は、この日の最高額3億2000万円で取引された。

残された産駒への期待は高まる一方だ。同セリ出身のタイトルホルダーが天皇賞・春、宝塚記念を連勝中。初年度産駒からG1馬を出し、2世代目の現3歳馬もスターズオンアースが牝馬2冠を達成したばかりだった。ドゥラメンテを生産したノーザンファームの吉田俊介副代表は「最後は爪のけがの後に疝痛(せんつう)になり、1日苦しんで亡くなってしまい、かわいそうでした。その後、産駒がすごく活躍していますし、限られた産駒の中からドゥラメンテの血を残す馬がたくさん出てきてほしい」と願いをかけた。