今年も不思議なジンクスは継続された-。アイビスSDは01年の第1回を勝ったメジロダーリングから昨年のオールアットワンスまで、1頭もサンデーサイレンス系種牡馬の産駒が勝っておらず、今年はモンテロッソ産駒のビリーバーが快勝した。2着にはサウスヴィグラス産駒のシンシティが入り、サンデーサイレンス系種牡馬の産駒は3着ロードベイリーフ(父ヴァンセンヌ)が最先着だった。

昨年のオールアットワンスはマクフィ産駒なので、2年連続で「父の父ドバウィ」が勝利したことになる。アイビスSDに「サンデーサイレンスの血が不要」ということではなく、18年ダイメイプリンセス(母の父ダンスインザダーク)、19年ライオンボス(母の父ステイゴールド)、20年ジョーカナチャン(母の父ネオユニヴァース)、21年オールアットワンス(母の父ディープインパクト)、今年のビリーバー(母の父ネオユニヴァース)と、5年連続で「母の父がサンデーサイレンス系種牡馬」の馬が勝利する結果にもなった。

夏の新潟開幕週の馬場で行われ、日本で唯一、直線コースを舞台に行われる重賞。来年はこのジンクスが破られるのか、それとも続くのか。