ジャンダルム(牡7、池江)が直線で抜け出し、G1初制覇を果たした。02年の母ビリーヴとの母子制覇となった。デビュー7年目の鞍上、荻野極騎手(25)もうれしいG1初制覇。勝ちタイムは1分7秒8。

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前田幸治オーナーは自宅のテレビでジャンダルムのG1初制覇、母子スプリンターズ制覇の偉業を見届けた。

ノースヒルズ代表として、G1を勝ったビリーヴやヘヴンリーロマンスなどの牝馬を積極的に海外へ送り、世界的な視野で生産活動を行ってきた。「ここ数年は弟の晋二名義の馬(キズナ、ディープボンド、コントレイル)が目立っていたので、久しぶりに兄貴の威厳を見せつけることができたからうれしいです。母のビリーヴは第1回のセレクトセール出身です。みなさんは忘れているかと思いますが、02年に勝利した際は中山ではなく、新潟開催でした。日本ではなく、米国で繁殖牝馬としたのもプラン通り。信念を曲げずにやってきたことが実を結んで喜ばしい限りです」と感慨深げに話した。