サウジアラビアRC(G3、芝1600メートル、8日=東京)へ向け5日、ノッキングポイント(牡2、木村)が美浦ウッドコースの追い切りで力強い動きを披露した。6月の東京開催初日に同じマイルの新馬戦を勝った関東の1番星。デビュー2連勝で重賞初制覇だ。

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ノッキングポイントは3頭併せの真ん中を手応え良く駆け抜けた。内ルージュカルミア(3歳1勝クラス)、外フェルミスフィア(古馬オープン)を相手に併入し、6ハロン85秒0-ラスト11秒8をマーク。中型のモーリス産駒はオークス2着馬の母チェッキーノ譲りの瞬発力を繰り出した。見守った木村師も「動きは良かったですよ。先週は馬場にてこずっていいフォームで走れていなかったけど、それが今週は修正できた。夏の成長が馬体重の数字には表現されないかもしれませんが順調にきています」と納得顔だ。

関東で行われた最初の2歳新馬戦を3馬身差で快勝。2着オールパルフェ、4着エゾダイモン、5着ロードスパイラルもその後に勝ち上がりを決め、レースレベルも保証されている。「初戦は負けられないレースだと思ってしっかり仕上げたし、いい点数を取りすぎたかもしれません」と苦笑いの木村師。「仕上げた分の反動は大変だったと思いますが、(放牧先の)牧場がリカバリーしてくれました。オーナー(サンデーレーシング)、ジョッキーには他にも期待馬がいるし、そのなかで負けないような成績を残していってほしい」と期待を語る。「能力がある」とルメールが評価した素質馬が真価を問われる2戦目に挑む。【木南友輔】