菊花賞(G1、芝3000メートル、23日=阪神)の1週前追い切りが13日、東西トレセンで行われ、前哨戦の神戸新聞杯を制したジャスティンパレス(牡、杉山晴)が好調ぶりをアピールした。

坂路単走で馬なりながらラスト1ハロンは12秒1と軽快な動きを披露。春の2冠は連続9着に終わったが、ラスト1冠奪取へ上昇気配だ。

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前哨戦を快勝したジャスティンパレスが、さらに調子を上げている。鮫島駿騎手を背に、坂路4ハロン55秒2-12秒1。馬なりながら、シャープな脚さばきが目立った。前走からコンビを組む鞍上は「イメージ通りの調教ができました。放牧からいい状態で帰ってきていますし、上積みを感じます。状態はいいと思いますし、前回よりも良くなっていると感じました」と好感触を口にした。

2歳時はデビュー2連勝からG1ホープフルSで2着。クラシックでの活躍を期待されたが皐月賞、ダービーはいずれも9着に終わった。しかし、ひと夏を越した秋初戦の前走神戸新聞杯を3馬身半差の快勝。ラスト1冠に向け、期待は再び高まる。1週前追いの動きに杉山晴師は「ゆったり入って、無理をせずにラストは12秒1。ようやく、こうなってくれたらなという成長をしてくれているように感じる」と力を込めた。

春との違いについても「1回使って体に張りが出た。春はこういうこともあまりなかったし、そういう点に成長を感じる。体も増えているし、落ち着いているのが何より」と、心身の成長を強調。僚馬ガイアフォースなどライバルもそろうが、今の充実度なら十分に好勝負ができる。【奥田隼人】