新たな金字塔へ、縁起のいい舞台が後押しする。JRA通算4400勝にあと1勝の武豊騎手(53)が小倉での偉業達成に意気込んだ。別府特別のマイシンフォニーに騎乗することから、4日土曜の小倉参戦が決定。1月21日の中京で大記録に王手をかけたが、先週土日は2着が最高で、持ち越しとなった。武豊騎手は「小倉まで引っ張ってしまうとは…。いいかげん勝たな」と苦笑いを見せる。

昨夏以来の参戦となる小倉競馬だが、実はレジェンドの記録と縁が深い。500勝、1000勝など数々の節目を刻んだのが小倉。さらには、07年に岡部幸雄元騎手が保持していたJRA最多勝利記録を塗り替える2944勝目を挙げたのも小倉競馬場だ。「縁があるような気がする。焦りはないけど、気になる。早くできれば」。16年前に伝説の“第1歩”を踏み出した北九州で、また新たな歴史をつくる。【下村琴葉】