JRAは7日、23年度の新規騎手免許試験の合格者を発表した。

JRA競馬学校騎手課程を卒業した6人が合格。3年連続でJRAに女性ジョッキーが誕生し、河原田菜々（18＝栗東・渡辺）、小林美駒（17＝美浦・鈴木伸）の2騎手が3月にデビューする予定。藤田菜七子（25）、古川奈穂（22）、永島まなみ（20）、今村聖奈（19）の4騎手を含め、JRAの現役女性騎手はこれまでで最多の6人となった。

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常に笑顔な「陽」の部分と、強い気持ちの「熱」を兼ね備える。小林美騎手は「負けず嫌いで、どんなことにも負けたくない。でも、持ち前の明るさも誰にも負けていないと思います」と自己分析。真っすぐな目で、ハキハキと話した。

新潟出身。動物が好きで、小4から乗馬を始めた。夏の新潟開催には毎週のように足を運び、直線1000メートル競馬にとりこになった。「ジョッキーと馬が人馬一体となっている姿に憧れました」。騎手になることが夢となり、実現した。次の夢は千直での勝利だ。

2人の超えたい存在がいる。所属厩舎の先輩である横山武騎手。研修で騎乗の姿や競馬に対する見方を目の当たりにし、刺激をもらった。今村騎手は競馬学校時代から騎乗技術を教わった。1年目の目標は「まず聖奈騎手を超えたいので50勝以上。女性騎手のトップになれれば」と力を込める。熱いジョッキーがまた1人、誕生した。

◆JRAの過去の女性騎手　増沢（旧姓牧原）由貴子、細江純子、田村真来の3人がJRA初の女性ジョッキーとして96年3月にデビュー。翌97年に板倉真由子、押田純子が、00年には西原玲奈が続き計6人。すべて引退した。西原のデビューは00年3月4日。押田が同年の2月29日に引退したため、これまでの現役女性騎手の最多は5人だった。