新ダート王が誕生した。レモンポップ(牡5、田中博)が1番人気に応え、根岸Sに続く重賞連勝を果たし、G1初挑戦でビッグタイトルをつかんだ。

開業6年目の田中博康調教師は、のべ3頭目の挑戦でJRA・G1を初制覇した。37歳2カ月15日でのフェブラリーS勝利は、村山明師(12年テスタマッタ)の40歳6カ月2日を上回る最年少優勝調教師。「根岸Sから慎重に見極めて、心身のバランスがしっかり取れていると思っていました。馬なりで上がる姿を見てだいたいいけるかなと。戦績も立派な子で大舞台に勝ててうれしく思います。いつもスタッフが一生懸命取り組んでくれて頑張ってくれたと思います」と、周囲への感謝を忘れなかった。

騎手時代の唯一のJRA・G1勝ちは、09年に11番人気クィーンスプマンテで逃げ切ったエリザベス女王杯。「立場も違うので難しいですが、あの時は気楽に乗せてもらい、しっかり自分の競馬ができました。今回は人気という面でも違いますし、軽い気持ちでは臨めません。馬には伝わらない程度に緊張感を持ってました。その中で結果を出せたという意味ではホッとしています」。調教師としてつかんだ大きな1勝をかみしめた。