農林水産省は6日、競馬功績者4名に対し農林水産大臣表彰を行った。

受賞者は名牝アドマイヤグルーヴ、ダービー馬アドマイヤベガ、希代の逃げ馬サイレンススズカなどの名馬を育てたJRA元調教師の橋田満氏(70)。地方通算7151勝を挙げた元川崎競馬のトップジョッキー佐々木竹見氏(81)。獣医師として馬産地日高地域で軽種馬診療や繁殖牝馬の交配適期診断の普及などに尽力した中島滋氏(88)。地方競馬全国協会元理事長で大井競馬におけるナイター開催に尽力した仲田和雄氏(82)。

受賞者のコメントは以下のとおり。

橋田満氏 大変恐縮な思いです。一番印象に残っているレースは毎日王冠(98年サイレンススズカ)、日本ダービー(99年アドマイヤベガ)です。また、調教師会会長を8年務めてきましたが、馬インフルエンザやコロナ禍で大変な時に1日も休まず競馬が開催できたこと。競馬関係者たちの底力を感じましたし、うれしかったです。今後も微力ながら競馬界発展のためにできることをしていきたいと思います。

佐々木竹見氏 賞をいただきましてありがとうございました。ジョッキーはとにかく勝つこと、そこを強く思ってやってきました。東京大賞典を勝ったスピードパーシア(75年)は印象に残っています。重賞を勝った馬は覚えているし、うれしかったです。

中島滋氏 生産地では獣医師になる人も少なく、寝ないで働くような時もありました。今は女性も多く競争率も高い仕事になってきましたし、内科や外科など専門性も高まって昔に比べて楽になっています。受賞できたのは皆さまのおかげだと思っております。

仲田和雄氏 (ナイター競馬の統制に関して)地元や各方面の理解をもらうなど調整し、楽しいことや辛いこともありましたが長い間貢献できたことはやってきてよかったなと思います。