天皇賞・春の競走中止から復帰初戦となった1番人気のタイトルホルダー(牡5、栗田)は2着で力を示した。

2番枠から好スタートを決めて先頭へ。向正面から3角付近で後続にプレッシャーをかけられる厳しい競馬ながら、直線でもうひと伸び。最後は外からローシャムパークに差され1馬身1/4差は付けられたが、持ち前の粘り強さを光らせた。

前走天皇賞・春は右前脚ハ行で競走中止。5カ月の休み明けで良化途上ながら、G1・3勝の意地を見せた。

鞍上の横山和騎手は「正直次を見据えている中での調教でこれだけの走りを見せてくれたあたり、本当に馬には頭が下がりますね。今回の調教過程の中で次を含めて楽しみしかないので頑張っていきたいと思います」とパートナーをたたえた。

栗田師は「とにかく無事に帰ってきてくれて、正直ほっとしています。負けはしましたけど内容的には強い競馬でしたし、底力がないと2着はなかったと思います。数日様子を見て、1回放牧に出すと思います」と次を見据えた。