昨年の菊花賞2着ヘデントール(牡4、木村)が休み明けの一戦を4馬身差で制した。勝ち時計は3分32秒2。メルボルンC2着のワープスピードが外から競りかけて来たところで応戦し直線入り口で余裕で振り切った。圧倒的強さで天皇賞・春(G1、芝3200メートル、5月4日=京都)制覇を意識させた。

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日本の長距離界を背負って立つ。昨年の菊花賞2着馬ヘデントールがそう思わせた。2周目3コーナー。5番手にいた同馬に6番手のワープスピードが競りかけに行った。それに呼応して2頭で4角先頭。併せ馬の時間はそれほど長くはなかった。残り400メートルのハロン棒を待たずに、ヘデントールがぐんぐんと突き放す。最終的に後続につけた着差は4馬身。堂々とゴールを駆け抜けた。菊花賞に続き2度目の騎乗だった戸崎騎手は「心配していたゲートを出てくれて、思った以上のポジションを取れた。外から来られたときに動ける手応えだった。自分の道もできたので、直線も気持ち良く走ってくれたと思います」と話した。

ステイヤー界を制するには天皇賞・春での戴冠が必須。同馬を所有するキャロットクラブの顧問・秋田博章氏が「スタミナは無尽蔵にある。次は皆さんが想像するところになるのではないでしょうか」と言えば、木村師も「G1でも恥ずかしくない馬だと思っています」と明言は避けながらも含みを持たせた。大一番に向けた始動戦は完勝。さらなる成長も加味すれば、春の盾に最も近い存在かもしれない。【舟元祐二】

◆ヘデントール ▽父 ルーラーシップ▽母 コルコバード(ステイゴールド)▽牡4▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 木村哲也(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 8戦5勝▽総獲得賞金 1億8295万1000円▽馬名の由来 救世主(ポルトガル語)。コルコバードの丘のキリスト像より。