「俺も1回お参りに行かなあかんかも」。レジェンド武豊騎手の言葉です。穴守稲荷神社について、触れていただきました。15日の宝塚記念でメイショウタバルをG1勝利に導いた名手は同レースを5勝しています。その最初の勝利となったのが89年の6月11日。イナリワンでした。
イナリワンの馬名は、東京羽田にある穴守稲荷神社に由来します。同社の宮司の井上直洋氏は23年有馬記念を弊紙紙面で予想。イナリワンとドウデュースが同じ誕生日、同じイブ決戦だったという縁を感じ取り、本命にしました。神懸かり的な予想をしたことで、井上氏からも「ぜひイナリワンに乗っていた武豊騎手に当社のことを知っていただきたい」と言われていました。
ただ、筆者は美浦担当、武豊騎手は栗東所属のため、なかなか接点がない状況でした。武豊騎手が夏競馬で函館に滞在している今回が取材のチャンス。きょう18日、函館での調教終わりに時間をいただきました。「へぇ! ドウデュースと同じ誕生日? 5月7日生まれは珍しいからね。イナリワンも乗り難しい馬だったよ。折り合いの大切さを学ばせてもらったかな。その時は俺も3年目くらいだったから」。毎年、5月7日には穴守稲荷神社で必勝稲荷祭が行われていて、イナリワンのファンだけではなく、ドウデュースのファンも来ていることを伝えると、冒頭の「じゃあ、俺も1回お参りに行かなあかんかも」という最高のお言葉をいただきました。ありがとうございます。同社の宮司にお伝えいたします。
メイショウタバルの宝塚記念は芸術的な逃げ切りV。改めて振り返っていただくと、「いやー、本当にうれしかった。折り合いだね。つかみどころのない馬で、暴走することもあるから。でも当日の状態はめちゃくちゃ良かった。一発あると思って乗ったよ」とのこと。おめでとうございます。そして何より、イナリワンでも勝った宝塚記念の直後に穴守稲荷神社のことを伝えられて、本当に良かったです。最後にこちらから、「宮司さんに送りたいの写真を撮ってもいいでしょうか」と聞くと武豊騎手は「ああ、もちろんいいよ。ていうか俺と2人で撮った方がええんちゃう?」とツーショットという運びになりました。快く取材にご対応いただきありがとうございました。レジェンド。ぜひご都合のいい時、穴守稲荷神社にご参詣ください。【舟元祐二】

