今回の動画は「東京スカイツリー」です。

 広告局から東京スカイツリー開業5周年の特集記事を制作するにあたり、ドローンで撮影できないかと相談されました。もちろん、我々も撮りたい被写体の1つでしたが、撮影許可を取るのが困難なことも分かっています。広告局のスタッフがスカイツリー敷地内での撮影をお願いしたのですが、案の定、許可が下りませんでした。

 困った先にたどり着いたのが「浅草花やしき」でした。開園前の午前8時から1時間、撮影が可能とのことです。撮影は有料でしたが、我々にとって「都内で初」のフライトが実現しました。


無人の「浅草花やしき」でドローンを上げます。後方にはスカイツツリーが見えます
無人の「浅草花やしき」でドローンを上げます。後方にはスカイツツリーが見えます

 午前8時。花やしきのシャッターが開きました。いつもの写真部・河野部員と、広告、メディアの数名のスタッフと入場。時間があまりないので開門を待つ間に、プロペラは機体に装着しておきました。早速、離陸場所を無人のジェットコースターの前に決め、様子見で機体を20メートル上げることにし、「ジオフェンス(動ける範囲の設定)」の高度を20と打ち込みました。


スカイツリーに近づいて見えますが、約1.5キロの距離があります
スカイツリーに近づいて見えますが、約1.5キロの距離があります

 プロペラを回し、機体を数メートル上げると、アトラクションの向こうから東京スカイツリーが見え始めます。更に高度を上げると、手前には浅草寺の本堂と五重塔も見えました。前回の「富士山とこいのぼり」の撮影時もそうでしたが、想像以上の光景に「これはすごい」と、思わず声が出ました。


真下から正面に動かしたカメラで15枚の写真を合成。縦型のパノラマ写真にしました
真下から正面に動かしたカメラで15枚の写真を合成。縦型のパノラマ写真にしました

 風もあまりなく、安全性が確認できたので、その後、30、40、50メートルと高度を上げました。50メートルまで上げると、周りのビルやマンションより高くなり、視界が良くなります。機体をホバリングさせたまま、360度旋回させ、さらにインサート映像用にカメラを真下から正面までゆっくり動かしました。これら操作はすべて手にしたコントローラーからでき、ドローンからの映像はiPadで確認できます。


ドローンの基本は目視です。まぶしくても肉眼で確認しなければなりません
ドローンの基本は目視です。まぶしくても肉眼で確認しなければなりません

 4回のフライトを終え、最後に高度20メートルで「ライブ配信」用のフライトを行いました。ファントム3はフェイスブックなどで映像を生中継できます。ドローン日記用の編集した映像とは違い、ライブ配信は音声も入っているので、私と河野部員の生々しいやりとりも聞こえます。ある意味違った楽しさもあるので、良かったら一度御覧下さい。今でも日刊スポーツ公式アカウントで視聴できます。

https://www.facebook.com/nikkansports/videos/

撮影を終え雷門の前で記念撮影する日刊スポーツのスタッフです
撮影を終え雷門の前で記念撮影する日刊スポーツのスタッフです

 花やしき未来事業部の高知尾さんによると、同園からのドローン撮影は「新聞初」とのことでした。貴重なフライトを体験でき、本当に充実した1日でした。広告局の皆さんもお疲れさまでした。【写真部・鹿野芳博】


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◆SEKIDO|DJIドローンフィールド http://sekidocorp.com/drone_field/