平昌五輪、盛り上がっていますね。今回はそんな五輪アスリートが日々、国内で練習する「味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)」と「国立スポーツ科学センター(JISS)」に、初めて日刊スポーツのドローンが潜入しました。


NTCの屋内トレーニングセンター(中央)を上空約100 メートル からドローンで撮影
NTCの屋内トレーニングセンター(中央)を上空約100 メートル からドローンで撮影

 両施設は東京・北区にあります。陸上トレーニング場から機体を約100メートル上昇させると、遠くに新宿の高層ビル群と東京スカイツリーが見えました。カメラを真下に向けると、雨天でも走れるという屋根付きの400メートルトラック(6レーン)が見えます。見慣れない傾斜走路や、砂場走路もありました。


陸上トレーニング場のトラックには屋根が付いています
陸上トレーニング場のトラックには屋根が付いています

 次に屋内トレーニングセンターに移動。3階の体操場は天井が最も高く15メートルあります。男子6種目、女子4種目のすべての練習を同時に行うことができ、天井や壁面に設置されたハイビジョンカメラで映像分析も可能とのことです。ここでは、段違い平行棒などを上空から撮影しました。


NTCの体操場を飛行する「ファントム4」
NTCの体操場を飛行する「ファントム4」

 地下1階にある競泳プールは天井高が5メートルで障害物も多く、水没の危険を回避するため、プールサイドから機体を手で持って撮影しました。


競泳プールは水没の恐れがあるため機体を手で持って撮影…
競泳プールは水没の恐れがあるため機体を手で持って撮影…

 錦織圭も練習するという屋内テニスコートは、GPSも入らずプロペラの風圧で多少機体も流れましたが、慎重にかじを取りながら飛行。クレイコートの土は全仏オープンが行われるローラン・ギャロスと同じものをフランスから輸入しているそうです。

屋内テニスコートも飛行
屋内テニスコートも飛行

 のべ3日に渡る撮影で、メダルを量産する日本代表選手の舞台裏を見ることができました。撮影はすべてNTCの許可を得て、選手のいない時間を調整し、安全を最優先しました。【写真部・鹿野芳博】


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