「麻布茶房」。抹茶のかき氷に小豆とソフトクリームが豪快にトッピングされた一品。懐かしい日本の味でした
「麻布茶房」。抹茶のかき氷に小豆とソフトクリームが豪快にトッピングされた一品。懐かしい日本の味でした

日本食はごく普通に食べられます

 ロサンゼルスには様々な日本食レストランが数多く存在し、日本食を食べること自体が特別なものではなくなっており、お寿司やラーメンなどはもはや単なる日本食と言う域を超えてアメリカ人が普通に食べるものへと変化しています。味やクオリティーなどを考えれば、もちろん日本で食べる和食に勝るものはないですが、ロサンゼルスではカレーライスもから揚げや焼き鳥も、うどんやそばも食べられるので、日本食が恋しくて苦労するということはほとんどありません。それでもやっぱり懐かしくなる日本の味もあります。特に甘いもの好きな人にとっては、無性に食べたくなるのが甘味。あんみつやぜんざい、クリームパフェなど和風スイーツは、やっぱりいくら日本食が普及しているとは言え、なかなか気軽に味わえないんですよね。

「麻布茶房」。マンゴーぜんざいは、大きな白玉がいっぱい入って、こちらも食べごたえ十分。ほかにも白玉あんみつやわらび餅入りパフェなどもあります
「麻布茶房」。マンゴーぜんざいは、大きな白玉がいっぱい入って、こちらも食べごたえ十分。ほかにも白玉あんみつやわらび餅入りパフェなどもあります

和風スイーツ求め大賑わい

 と思っていたら、あの麻布茶房がロサンゼルスにもオープンしたというではないですか。抹茶や小豆、白玉などを使用した和風スイーツが人気の麻布茶房は、日本では首都圏を中心に直営店とフランチャイズ店を多数展開しており、中国や香港、シンガポールなど海外にも進出していますが、昨年、ロサンゼルスに第1号店がオープンしました。メニューには日本ならではのあの懐かしいあんみつパフェやかき氷、ぜんざいなどが並んでいます。しかも、ショッピングモールの中にあるので、買い物の途中でひと休憩できる場所としても最適です。甘味だけでなく、ラーメンや丼物、カレーライスなど食事メニューも充実しており、私が訪れた日も家族連れからカップル、女性同士の客など大勢の人で賑わっていました。

「麻布茶房」。カツカレーは日本のファミレスで食べるような懐かしい味。ボリュームもあり大満足です
「麻布茶房」。カツカレーは日本のファミレスで食べるような懐かしい味。ボリュームもあり大満足です

10ドルでおつり値段も魅力的

 LAで日本食に困ることはありませんが、最近はどこもコストが高く、普通のラーメン1杯に10ドル以上払うのは当たり前みたいになっている中、10ドル以下で普通にランチが食べられるコストパフォーマンスもかなり魅力的です。地元のアメリカ人からの評判も上々で、「フードも美味しいし、値段も安くて最高」という声が圧倒的。もちろん日本の伝統的な甘味も、抹茶ブームのLAっ子たちには大いに受けています。

「麻布茶房」。モールの一角にあるので言われないとここが日本の甘味処だとは思えない佇まいです
「麻布茶房」。モールの一角にあるので言われないとここが日本の甘味処だとは思えない佇まいです

旅行中でもぜひお立ち寄りに

 場所的になんでこんなところに? という感じですが、お買い物のついでに立ち寄れるので旅行中に和風スイーツが恋しくなった方にもおススメです。日本人として食生活に困ることはないロサンゼルスですが、実はこんなお店はありそうでないので本当に重宝しそうです。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。写真も)