サンディエゴの中でもオールドタウンはメキシコの雰囲気を感じられる場所

メキシコ情緒あふれる魅力の町

　カリフォルニア州最南端のビーチシティー、サンディエゴは年間を通じて温暖な気候と青い空、美しい海岸線が魅力の自然豊かな町として知られ、「全米の住みたい町」ランキングでも常に上位に入る人気シティーです。ロサンゼルスからは南に車で２時間程度の距離にあり、レゴランドやシーワールド、サファリパークなどのテーマパークや動物園などもあり、観光客にも人気があります。1800年代後半にアメリカ領土となる前はメキシコ領土だったこともあり、今もメキシコの文化や雰囲気が色濃く残る異国情緒あふれる町並みも魅力のひとつとなっています。

メキシコの伝統工芸品などが並ぶお店はカラフルでとてもフォトジェニック

1542年…カリフォルニア発祥の地

　そんなサンディエゴの歴史は古く、カリフォルニア発祥の地として知られています。1542年にスペインの探検家ファン・ロドリゲス・カブリージョが西端のサンディエゴ湾を囲い込むように南北に伸びるカブリヨ半島のロマ岬にヨーロッパ人として初めて上陸。その227年後の1769年にスペイン人神父によってカリフォルニア州初となる伝道所が建てられ、それを取り囲むように町が作られたと言われています。その場所は現在、「オールドタウン」と呼ばれる観光名所になっており、その当時の雰囲気を感じることができる人気スポットです。

オールドタウンは６ブロック四方

　ダウンタウンの北西にあるオールドタウンは、わずか６ブロック四方の“小さな街”ですが、そこには伝道所が残されているほか、1800年代に建てられた古いヴィクトリア調の屋敷が集中するヘリテージ・パークや博物館、植民地時代の町並みを再現したオールドタウン州立歴史公園などがあり、タイムスリップした気分が味わえます。歴史公園にはサンディエゴで最初の裁判所や刑務所、銀行などの建物が残されていて、それらは博物館として無料で一般開放されているほか、昔のたばこ屋さんが当時の雰囲気のまま営業していたりと一部は土産物店やレストランとしても使われています。また、1869年創業のホテルもあり、１階部分のレストランは当時のままで今でも宿泊と食事をすることができます。

陽気な雰囲気でのんびり過ごせるオールドタウンは、食べて良し、買って良し、撮って良し、ブラブラ散歩にも良しと楽しい場所です

「幽霊屋敷」覗いてみますか

　オールドタウン周辺にはメキシコの工芸品や雑貨を売る店も多く、古き良き町並みをブラブラ散策しながら本場の味が楽しめるメキシコ料理に舌鼓をうち、ショッピングを楽しんだりして過ごすのがおすすめ。また、カリフォルニアの日差しを感じながらテラスでマルガリータとタコスを楽しむのも最高です。また、ここにはかつて住んでいた住人の霊が出るとして有名な幽霊屋敷もあるので興味のある人は覗いてみるのも良いですよ。

便利です日本から直行便

　サンディエゴへは数年前に直行便の運航が始まり、日本からのアクセスも便利になりました。テーマパークやビーチ、ブリュワリー巡りなどいろいろな見どころがあるサンディエゴですが、サンディエゴ発祥の地であるオールドタウンから観光をスタートさせ、メキシコの文化を肌で感じてみるのはいかがでしょう。この夏に旅行を計画されている方はぜひ参考にしてみてくださいね。（米ロサンゼルスから千歳香奈子。写真も）