ロサンゼルス(LA)で行列ができる有名なホットドッグ店と言えば、ハリウッドセレブも訪れることで知られる「ピンクス」が有名ですが、LAのダウンタウンにマニアックな知る人ぞ知るユニークでおしゃれなホットドッグ専門店があります。LAのおしゃれな人たちが集まるエリアとして注目されるダウンタウンの一角アーツディストリクトにあり、外観からは何のお店か想像ができないので初めての人は見逃してしまいそうなお店ですが、ジューシーでおいしいホットドッグと相性抜群のベルギーやドイツのビールが楽しめると地元では評判です。

アーティストたちが多く住むエリアにあるだけあり、とってもおしゃれな外観で、一見するとホットドッグ店だとはわかりません
アーティストたちが多く住むエリアにあるだけあり、とってもおしゃれな外観で、一見するとホットドッグ店だとはわかりません

 何がユニークかと言うとまずはWurstkucheと言う店名。最初にここを訪れた人のほとんどが「これ何て読むの?」と店名の読み方が分からないと言うところから始まります。綴りからドイツ語であることは想像ができますが、カタカナ表記をすると「ワースクーカ」と言うのが一番近いようです。そして次は、普通のビーフやポークのソーセージ以外にウサギやキジ、ワニやバファローなどの肉を使ったソーセージがあること。オーダーするにはちょっと勇気がいりますが、普通のホットドッグ店ではお目にかからないラム肉のソーセージやビーガン(完全菜食者)向けの肉を使っていないソーセージなどメニューは15種類以上あります。さらに、カラメル色に炒めたオニオンやザワークラフトなどお好みのトッピングを2種類選ぶことができるのも特徴です。

作りたてのホットドッグはジューシーでとても美味。お好みでトッピングをカスタマイズできるのも楽しいです
作りたてのホットドッグはジューシーでとても美味。お好みでトッピングをカスタマイズできるのも楽しいです
ウサギやガラガラヘビなど変わり種も。勇気のある方はぜひトライしてみて下さい
ウサギやガラガラヘビなど変わり種も。勇気のある方はぜひトライしてみて下さい

 お店に入ると冷蔵ケースにその日食べることができるソーセージが生の状態で並んでいるのが見えます。好きなソーセージを選んでオーダーを済ませると、そのまま店の奥へと続く廊下を進むと広いダイニングスペースがあります。ソーセージは注文を受けてから焼いてくれるので、熱々のホットドッグが出てきます。カウンターにはケチャップと共に様々な種類のマスタードが並んでおり、好きな物を好きなだけかけられるも本格的。ホットドッグだけでなく、フライドポテトもおいしいと評判で、これとビールだけでも幸せな気分になります。ビールはベルギーやドイツ中心に50種類以上あり、夜はバーとしても人気で、大勢の人で賑わいます。

オーダーを受けたらカウンターの後ろでソーセージを焼き始めます。パンもほんのり焦げ色がつくまで焼いてくれます
オーダーを受けたらカウンターの後ろでソーセージを焼き始めます。パンもほんのり焦げ色がつくまで焼いてくれます
マスタードの種類も豊富で本格的なホットドッグが味わえます
マスタードの種類も豊富で本格的なホットドッグが味わえます

 リトルトーキョーの目と鼻の先にあるので、アクセスも便利。ランチタイムは行列ができることもある人気店ですが、少し時間をずらすとゆっくりと食事が楽しめます。エキゾチックなホットドッグにチャレンジする勇気がある方には、おすすめです!(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)