ジェニファー・ロペスとベン・アフレックが、復活愛を実らせて破局から20年の時を経てついに結婚したことが明らかになりましたが、2人が結婚したのはラスベガスにある地元で人気のチャペルでした。ラスベガスと言えばギャンブルのイメージが強いかもしれませんが、実はラスベガスのあるネバダ州は婚姻手続きが全米の中でも簡単なことからウエディングの街としても有名です。

不夜城ラスベガスはギャンブルだけでなく、ウエディングの街としても知られています
不夜城ラスベガスはギャンブルだけでなく、ウエディングの街としても知られています

車に乗ったまま結婚式ができるドライブスルーの結婚式場もあるほどで、エンターテインメントの街らしく豪華ホテルでの挙式からエルビス・プレスリーのそっくりさんが司祭を務める挙式など趣向を凝らしたユニークな結婚式があげられることも人気の秘訣です。予約不要でジーンズにTシャツで宣誓することができるチャペルも多く、全米はもとより世界中からたくさんのカップルが訪れ、多種多様な結婚式を挙げる「ウエディングの聖地」として知られています。

ロペスとアフレックも深夜にチャペルで愛を誓い合ったそうですが、2人以外にもニコラス・ケイジやブリトニー・スピアーズ、デミ・ムーアとブルース・ウィリス、リチャード・ギアとシンディ・クロフォード、そして浜崎あゆみらそうそうたるセレブたちがラスベガスで挙式しています。中には酔った勢いで結婚してしまい、後に婚姻無効の申請を行う羽目になってしまったセレブもいるほど簡単に結婚ができる街なのです。

エルビス・プレスリーのピンクのキャデラック(リトル・ホワイト・ウエディング・チャペルの公式サイトより)
エルビス・プレスリーのピンクのキャデラック(リトル・ホワイト・ウエディング・チャペルの公式サイトより)

ラスベガスでの結婚の手順を簡単に説明すると、まずは当事者2人で役所に出向いて結婚許可書の申請を行います。すごいのは、「不夜城ラスベガス」らしく役所は朝8時から深夜0時まで年中無休でオープンしていること。ここで年齢や性別などを証明できる身分証明書を提示して申請料102ドルを支払い、結婚の同意を確認する書類に互いにサインをすると結婚許可書を受け取ることができます。許可書を取得後は、1年以内に同州内で結婚式を行い、正式に結婚が認められることになります。ラスベガスにはロペスとアフレックが挙式したような深夜までオープンしているチャペルもたくさんあり、多くのカップルがこうしたチャペルに並んで順番に愛を誓い合うというのがラスベガスで良く見られるウエディングの光景です。チャペルでは神父や牧師など資格のある司式者のもとで結婚の宣誓を行い、結婚許可書に司式者と立会人のサインをもらい、それを元に役所から結婚証明書が発行されて結婚が成立します。ロペスとアフレックも、結婚許可書を取得するため他の4組のカップルと一緒に並んだことを明かしており、チャペルでは自分たちで作った誓いの言葉を読み、指輪の交換を行ったそうです。

リトル・ホワイト・ウエディング・チャペル
リトル・ホワイト・ウエディング・チャペル

ちなみに、2人が挙式したのはリトル・ホワイト・ウエディング・チャペルという小さなチャペルで、日付が変わる少し前に到着して深夜に愛を誓い合ったとファンに報告しています。このチャペルでは、「キング・オブ・ロック」と称されたエルビス・プレスリーがかつて所有していたピンクのキャデラックのコンバーチブルに乗って愛を誓い合うことができるほか、ドライブスルー挙式やヘリコプターをチャーターして空の上で結婚式を挙げることもでき、2人はピンクのキャデラックで記念撮影もさせてもらえたと語っています。

ラスベガスはLAからは車で4時間ほどの距離で、「ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(2009年)や「べガスに勝つルール」(2008年)などラスベガスのウエディングが描かれた映画も多く、劇中に登場するチャペルやセレブと同じ式場で挙式ができるため映画ファンにはたまらないウエディングロケーションでもあるのです。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」)