日本各地の食材や酒類などをアメリカの人々に広くPRすることを目的とし、様々な日本食や酒類の試食・試飲を行う日本食に特化したイベント「ジャパニーズ・フード・エキスポ」が24日に、ハリウッドのロウズ・ホテルにて2年ぶりに対面で開催されました。アメリカ未発売の商品も多く出展され、地元の日本食好きの人たちが集まり、大盛況に終わりました。

日本各地の様々な酒蔵の日本酒が並んでいました
日本各地の様々な酒蔵の日本酒が並んでいました

当日は一般消費者向けだけでなく、50以上の企業・団体が参加し、農林水産物及び食品の輸出促進の一環としてビジネス向けの商談会も開催され、馴染みのない食材やアメリカ未発売の新商品を試そうと多くの関係者が集まっていました。一般向けの試食・試飲イベントは、コロナ禍によって2年ぶりでの開催となりましたが、会場内は歩くのも困難なほどの賑わいで、改めて日本食の人気の高さを実感しました。

アメリカで日本食と言えば、「寿司」「ラーメン」「天ぷら」を真っ先に思い浮かべる人もまだ少なくありませんが、それ以外にもおいしい日本食があるということを広くPRするため、大人気のラーメンや寿司はもとより、うどんやそば、明太子、米粉を使ったパンケーキなど日本人にはおなじみの食材や食品も多く紹介されており、どのブースも好評だったようです。

イベントの最大の目玉となったのは、メインステージで行われたマグロの解体ショーで、新鮮なマグロを使った寿司やどんぶり、刺身のブースには長蛇の列ができていました。また、巻き寿司やシャリを作るすしロボットも展示されており、来場者たちはロボットが目の前で作る寿司に興味津々で、日本のテクノロジーに驚く人も多かったようです。

マグロの解体ショーが行われ、新鮮なマグロに舌鼓
マグロの解体ショーが行われ、新鮮なマグロに舌鼓

また、昨今話題の和牛と、昨秋からアメリカへの輸出が解禁となった静岡産の高級クラウンメロンも目玉の1つとなっており、これらのブースにも行列ができていました。他にもアメリカ未発売の日本酒や日本産ウイスキー、ビール、焼酎、泡盛まで多種多様な酒類の試飲もあり、酒好きな人たちの間でも話題のイベントとなっていました。また、試食・試飲だけでなく、料理のデモンストレーションも行われ、日本食好きから初心者、バイヤーまで幅広い層の人においしい日本食をアピールする良い機会にもなっていました。

アイスクリームに八丁味噌のパウダーをかけて提供したり、泡盛を使ったカクテルが振舞われるなど、アメリカの消費者が受け入れやすい食べ方や飲み方を提案することで、日本食により興味を持ってもらう取り組みも行われていました。

アメリカで大人気の和牛
アメリカで大人気の和牛
昨年輸出が解禁された日本産メロンも大人気
昨年輸出が解禁された日本産メロンも大人気

日本政府は、「2025年までに2兆円、30年までに5兆円」の農林水産物及び食品の輸出目標を掲げており、その一環としてアメリカ各地でこのようなビジネス向け、一般消費者向けの様々なイベントが行われています。財務省の資料によると、アメリカ向け農林水産物・食品の輸出額では、この3年ほどアルコ-ル飲料が全体の首位になっており、上位品目にはぶりや緑茶、ソース混合調味料が入っています。

アルコールでは「ジャパニーズウイスキー」が世界的な知名度の向上によってアメリカでも売り上げを急激に伸ばしており、エキスポでも日本産ウイスキーの紹介コーナーが設けられていました。特にコロナ禍で家庭でのアルコール消費が増えたことも売り上げ増につながったと言われ、最近ではリカーストアやオンラインでも高級な日本産ウイスキーを取り扱う店舗が増えています。

また、昨年解禁されたメロンも評判が良く、富裕層向けのマーケットで取り扱われるなど現地での知名度も少しずつ上がってきているようです。アジア系の人口が多く、日本食も浸透しているロサンゼルスやニューヨークのような大都市だけでなく、潜在市場として、日本食がまだあまり普及していないテキサスやフロリダ州などでのプロモーションにも力を入れており、健康志向が高まる中で日本の良質な食材や食品に改めて全米の注目が集まっています。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)