余暇で北海道へ行ってきました。新千歳空港の近くでレンタカーを借り、3日間で運転すること1750キロ。ほとんどを運転に費やした「試される大地・北海道」でしたが、本州にはないスケールの景色は、ドライブしているだけでも興奮します。


 意外に透明度の高い海、首都圏なら市が1つ2つ入りそうな広い森、そして、どこまでも続く道。今回走った、帯広市を中心にした十勝平野は日本を代表する畑作エリア。10キロ、20キロ…と平たんでまっすぐな道が何十本も存在します。幹線道でさえ。ほんの数100メートル先から蜃気楼(しんきろう)で溶けてみえます。


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  • 大樹町の国道236号線(路肩に駐車して撮影しています)
大樹町の国道236号線(路肩に駐車して撮影しています)

 まっすぐな道で区画分けされた畑も、まっすぐ。見事な苗のストライプ。十勝を代表する「アート」といっても過言ではありません。十勝平野にこの苗のひと筋は、いったい、何万本、何十万本とあるのでしょうか。


音更町のとある畑のストライプ
音更町のとある畑のストライプ

 広大な十勝平野。人が歩いていると、とにかく目立つのです。起点が想像できないほどのまっすぐな道を、リュック姿で歩いてくる若者がいます。


士幌町のまっすぐな道を歩く旅人
士幌町のまっすぐな道を歩く旅人

 小早川崇さん、33歳。彼は17年勤続した自動車工場での仕事をやめ、いま夢だった日本一周を目指して歩いています。歩いて日本一周、ならば経験者は意外と多くいます。現在進行形の旅人も少なくありません。彼の旅のすごいところは「日本の全1741自治体(1718市町村+東京23区)の踏破」が目標なところ。しかも、ここまで全ての市役所・町村役場に寄っています。


 普通の日本一周ならば、エリアの中心地・帯広から山あいへ向かう士幌町には訪れないはずです。しかし彼の目標達成には、次の上士幌町を目指して、このまっすぐな道を歩くことも必要なのです。「北海道はこんな道ばかりですからね、もう慣れました」。最北端の稚内市を出発し1カ月半、士幌町で65市町村目だそうです。


たまに軽トラックが通ります
たまに軽トラックが通ります

 私事ながら、実は私も「同業者」。車や自転車で、1741市区町村制覇を目指し、いま「1187」(到達率68%)まで来ました。世界全体で捉えれば狭い島国とはいえ、国土の隅々まで向かうと想像以上に広い日本。北海道、青森、秋田…と1県ずつ制覇し、沖縄県与那国町まで向かう小早川さんの旅程は、推測するに5年では済まないでしょう。


私が訪れた市町村を赤で塗ってみました
私が訪れた市町村を赤で塗ってみました

 小早川さんは「日本一周」看板を背負っていませんが、すでに何度か「車に乗っていく?」と声を掛けられる逆ヒッチハイクを経験したそう。ブラジルで生まれ育ったという小早川さん。想像を絶する沖縄までの道程も「なんとかなる!」と前向きに歩を進めています。そのうち、読者の皆様の街も通ることでしょう。ぜひ温かい声援を旅人にお送りください。【金子B】


赤いリュックが目印です
赤いリュックが目印です

小早川さんの旅の様子はブログ「たかの大冒険2~徒歩で日本一周~」で!

https://ameblo.jp/daiboukenn2/