安室奈美恵さんの芸能界引退が9月16日に迫っている。かつて、某バラエティ番組で空手少女として紹介された時から気になり、「愛してマスカット」のスーパーモンキーズ時代から応援していた身としては、寂しくて仕方ない。日刊スポーツに入社し、一度は取材してみたかった憧れの人だが、もう叶わない。仕方ない。せめてこのコラムは、歌姫の引退に合わせ沖縄へ飛ぶ。

◆沖縄は全てが絶景だ。ちょっとした路地も、国際通りの賑わいでさえも、心躍らす光景だ。写真フォルダを眺めても、特定の場所を狙って撮影した風景写真がほとんどない。最近では本島北西部にある古宇利島の「ハートロック」が話題だが、そこへ訪れたときもハートロックがあるティーヌ浜へ下りる砂道にいた犬が絵になりすぎて、そればかりに目を奪われていた。

古宇利島・ティーヌ浜への砂道にいた犬
古宇利島・ティーヌ浜への砂道にいた犬

◆どうやら駐車場で飼っていた犬だったようだ。自由奔放で楽しそうだ。沖縄はいわゆる「野良犬」だって開放的。プロ野球DeNAの春季宜野湾キャンプを見学に行ったら、ウオーミングアップ中の選手たちのところに黒い小型犬が駆けていった。とても人懐こそう。チーム関係者やファンの飼い犬かと思いきや、ただの迷い犬と聞いて驚いた。

DeNA宜野湾キャンプに迷い込んだ犬
DeNA宜野湾キャンプに迷い込んだ犬

◆どこもかしこも絶景な沖縄であえて絶景ポイントを1つ挙げるなら、本島南東部にある「ニライカナイへの道」だろうか。大きく蛇行した橋を下りながら、真っ青な海へと下りていく。眺めて一度、運転してみてもう一度。二度おいしい絶景で、テレビCMでもたまにお目にかかる。ニライカナイとは沖縄で「遠い海のかなたにあると信じられてきた理想郷」のこと。スーパーモンキーズから生まれた「MAX」も、ニライカナイというシングルを発表していた。

沖縄の絶景・ニライカナイへの道
沖縄の絶景・ニライカナイへの道

◆安室さんと沖縄、というと17枚目のシングル「NEVER END」が有名だ。2000年の九州・沖縄サミットのために小室哲哉氏がプロデュースした楽曲。サミット会場となった名護市の隣、本部町(もとぶちょう)には沖縄美ら海水族館がある。サミットの2年後にオープンした。ジンベイザメの巨大水槽に多くの人が圧倒される。

美ら海水族館の目玉の1つ、ジンベイザメの水槽
美ら海水族館の目玉の1つ、ジンベイザメの水槽

◆沖縄美ら海水族館の真横には、エメラルドの海が広がる。水族館には年間300万人を超す来場者がある。世界じゅうから大勢の人が沖縄にやって来る。安室さんが「NEVER END」で歌い上げ、願った平和は18年たった今、どうだろうか。「容赦なく時は刻み続ける 走る心おさえ歩き続ける」。国と国、個人と個人。膝をつき合わせてゆっくり語り合うことが、遠い未来へ平和をつなぐ術なのだろう。【金子真仁】

沖縄美ら海水族館の目の前に広がるエメラルドの海
沖縄美ら海水族館の目の前に広がるエメラルドの海

「沖縄美ら海水族館/ハートロック/ニライカナイへの道」へ行くには?

「沖縄美ら海水族館」(本部町石川424)は沖縄海洋博記念公園内にあります。午前中は那覇空港から30分に1本ペースでバスが運行。ただ、美ら海水族館から30分と割と近い「ハートロック」(今帰仁町古宇利)も立ち寄る予定なら、レンタカーがおすすめ。那覇空港から美ら海水族館は沖縄自動車道を使って約2時間(終点の許田ICから一般道)です。「ニライカナイへの道」(南城市知念字知念)へは那覇空港から車で一般道を走って約1時間。陸上自衛隊知念分屯地の東側にあります。