今回は東北地方の絶景をまとめる。


福島県の絶景

高所から鉄道橋を俯瞰する只見川第一橋梁(三島町)、大内宿(下郷町)、しぶき氷(猪苗代町)など、会津地方に全国級の絶景が揃う。その会津でも布引高原(郡山市)の景観はスケール豊か。風車とひまわりが共演する高原からは、福島県の象徴的風景「磐梯山と猪苗代湖」をも楽しめる。クマ出没地でもあるが、秋はコスモスも美しい場所だ。花絶景だと三春滝桜(三春町)が有名だが、土合舘公園(福島市)のアジサイも見応えがある。


磐梯山と猪苗代湖も俯瞰できるヒマワリの布引高原
磐梯山と猪苗代湖も俯瞰できるヒマワリの布引高原

山形県の絶景

2強はともに、全国でもベスト10入りできる絶景だ。丸池様(遊佐町)は全国各地の池の中でも、その神々しさが群を抜く。水底の倒木までがきらめいて見える池の透明感は、他に類を見ない。蔵王の樹氷(山形市)はロープウェーから眺める、まぶしいほどの圧倒的な白の世界だ。その外見から「スノーモンスター」と呼ばれる樹氷が無数に並ぶ山には、恐怖さえ感じるほどだ。どちらか1つ選べ、と言われたらスノーモンスターだろうか。


恐怖さえ感じる圧倒的な白の世界・蔵王
恐怖さえ感じる圧倒的な白の世界・蔵王

宮城県の絶景

鳴子峡の紅葉で有名な大崎市ながら、新幹線が通る古川周辺は他にはない「空の高さ」があるエリアでもある。その東、美里町は空の高さに加え、農地の広さもあり「ミニ北海道」を感じる。安波山は気仙沼市を、トヤケ森山は石巻市を、それぞれ一望できる絶景スポットだ。海を眺める徳仙丈山(気仙沼市)のツツジ群は穴場。日本三景松島はリアス式海岸の入口。馬の背(利府町)は象徴的地形だ。某人気漫画の「蛇の道」のように細長い。


石巻を一望できるトヤケ森山は「絶景の隠し玉」
石巻を一望できるトヤケ森山は「絶景の隠し玉」

秋田県の絶景

「世界三景」の看板がある寒風山(男鹿市)は、山頂からの360度パノラマが素晴らしい。特に広大な八郎潟(大潟村)を一望できるのは価値が高い。男鹿市では雲昌寺のアジサイも人気を高めている。山形県との県境に位置するにかほ市も景勝の地。県境を分かつ鳥海山五合目から眺める日本海のパノラマは開放感にあふれる。海と近い山の魅力が凝縮される。道の駅の展望台から眺める、象潟(きさかた)の九十九島の眺望も見事の一言。


360度パノラマの絶景が魅力的な寒風山
360度パノラマの絶景が魅力的な寒風山

岩手県の絶景

八幡平(八幡平市)がすごい。頂上付近にはドラゴンアイや雪の壁があり、中腹の広がりある紅葉は感動の一言。ふもと付近には「陸の軍艦島」こと松尾鉱山跡があり、1つで何度もおいしい「絶景の総合商社」のような存在だ。龍泉洞(岩泉町)、小岩井農場の一本桜(雫石町)、浄土ヶ浜(宮古市)など全国的に有名な絶景スポットも多い中で、一関や江刺など県南の北上山地沿いの山里が続く風景は、ニッポンの原風景とも呼べる場所だ。


八幡平から岩手山に向け、広がりのある紅葉が見もの
八幡平から岩手山に向け、広がりのある紅葉が見もの

青森県の絶景

海、芝生、灯台、馬が同居する尻屋崎(東通村)は、いつまでもいたくなる「果ての絶景」だ。奥入瀬渓流(十和田市)も同様で、マイナスイオン量は半端ない。津軽の深浦町も絶景の地。青池沸壺の池の神秘さは、日本トップ級。風情ある驫木駅などJR五能線沿線は鉄道ファンにも人気だ。深浦は何より夕日が赤く、美しい。岩木山をバックにした弘前公園(弘前市)の桜は感動的。200文字では収まらない、日本でも屈指の絶景県だ。【金子真仁】


時間がたつのを忘れてしまうほど牧歌的な尻屋崎
時間がたつのを忘れてしまうほど牧歌的な尻屋崎