手軽に釣れる小アジを狙って、神戸・垂水の「神戸市立平磯海づり公園」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へ22日の夕方、娘のくるみ(10)、めい(9)と出掛けた。釣り始めから小アジ、イワシがポツリポツリと釣れていたが、日が西の空に沈むころにはサビキに鈴なりの大盛況となり、午後7時までに娘2人で10~18センチの小アジを55匹。30センチのグレや10センチ級のイワシも30匹ほど釣れ、楽しい思い出となった。夏休み最後の週末に家族で出掛けてみてはいかが?

 夏の夕暮れに、小アジが乱舞した。午後4時ごろ入園し釣り台東側の3番近辺へ。毎年来ているだけに姉のくるみは自分でサオと仕掛けをセットし水くみまで淡々とこなす。妹のめいも負けずに自分でやろうとするがややぎこちなく、手助けすると「今度は自分でするね」。次回は期待できる。

 エサのアミエビを自分たちでカゴに詰め、足元から探っていく。しかし掛かるのはスズメダイばかり。30分ほどしても小アジの回遊がないので、飛ばしウキ仕掛けで20~30メートル沖に筆者が投げ、サオをめいに渡す。

 ゆっくりウキが流れ、早速ピコピコと反応。めいに「アタってるよ」と声を掛け、仕掛けを上げさせると2匹のイワシと豆アジ。「小さいけどアジおったね」と誇らしげ。10センチほどのイワシが多いが「アジを釣っておばあちゃんのお土産にするんだ」と真剣そのものだ。

 すると、くるみが「重い重い、お父さん助けて」とサオを曲げながら呼んでいる。手伝ってあげると、30センチ級のグレだ。これには「大物だね!」と大喜び。楽しくて仕方がないようだ。

 イワシが多いが、たまに掛かる小アジも少しずつだが増え、同6時ごろにはサイズも大きくなり、日が傾くと急にウキがガンガン引き込まれるようになった。娘たちも大はしゃぎで、2連3連と15センチ前後のアジをゲット。連掛けの面白さを思い出したのか「5連目標!」と、追い食いに挑戦。ウキの動きを「まだまだ」と見定め、くるみが4連、めいがとうとう5連を達成し、みんなでハイタッチ!

 釣れ盛りは続き、あたりも暗くなりかけた同7時前、終了した。小アジは10~18センチが55匹と十分お土産になり、短時間だったが、娘たちには最高の夏休みの思い出ができた。【日刊FPC・柴田誠】

 【今後の見通し】小アジは例年9月いっぱいまで釣れる。今年は回遊が少なめだが、秋口になれば20センチ級も狙える。現在は夕方から日没までがよい。

 【問い合わせ】神戸市立平磯海づり公園【電話】078・753・3973。夏休み期間中の8月31日までは無休。開園時間は午前6時から午後8時。9月から毎週木曜休園(祝日は開園)。閉園時間は平日が午後7時、土、日、祝日は同8時。釣り料金は4時間大人1000円、小人600円。仕掛け、エサ常備。

 【交通】山陽電鉄の東垂水駅下車、徒歩約8分。車は大阪方面から阪神高速の若宮ICを出て国道2号を西へ約10分。専用駐車場有り(収容車台数約400台、基本駐車料金は4時間=車500円、単車100円)。売店、軽食堂、トイレ完備。