大型のニジマスが釣れることで人気の兵庫・猪名川町の「北田原マス釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)が10月末に再開。さっそく3日に出掛けた。午前10時半ごろから釣り場を見て回ると、ルアー・フライ専用区で森本篤史さん(川西市)が50センチ級を2匹キャッチ。エサ釣りでは吉田利明さん(大阪市)がブドウ虫をエサに45センチを釣り上げていた。記者も30~41センチを9匹ゲット。今季もニジマスとの好ファイトが楽しめる。

 エサ釣り、ルアー専用区ともに大型ニジマスの期待大だ。午前10時半ごろに到着。釣り場が再開したばかりの祝日で、しかも好天とあって、親子連れや、グループなどですでに満員状態だ。

 まず釣り場の様子をのぞくと事務所上手のエサ釣り場のえん堤下で「ここは大型が釣れるのが魅力」という吉田さんが、ブドウ虫をエサにした脈釣りで、流れの切れ目や、落ち込みなどを攻め、でっぷり肥えた45センチのマスを頭に25センチまでを30匹ほど釣り上げていた。

 また、大物の数釣りが楽しめる上流のルアー・フライ専用区では森本さんが50、53センチの大型2匹をゲット。「朝一の放流直後にミノー(赤)で、もう1匹はスプーンで表層を探りヒットさせた」という。ほかの釣り人も、ルアーのカラーをローテーションしながら、思い思いの攻め方で良、大型との好ファイトを展開していた。

 記者も正午すぎから大物を狙って事務前のエサ釣り場に入り、ブドウ虫をエサにウキ釣りで挑戦。しかし、気持ちの高ぶりとは裏腹に、川は減水気味で水も澄んでいるせいか、マスの警戒心が強くて釣れない。

 だが日も傾きかけた午後4時前、漁協スタッフに上流の釣り場が空いたことを教えてもらい、事務所上手へ移動。釣り場をのぞくと、マスの活性が上がっている様子。さっそく流れの落ち込みに仕掛けを流すと、ウキがスパーッと水中に引き込まれた。

 サオを絞り込み、走り回るマスとファイトすること約5分。タモに入れたのは腹ボテの41センチだった。いきなりの良型で一気にテンションが上昇。さらに夕方の時合に突入し、30~35センチの良型を続けて8匹追加して同5時前に終了した。

 残念ながら大物は釣れなかったものの、マスの強烈な引きには満足。同釣り場では10月31日にルアーで63センチ、また11月9日にも64センチが釣れている。次こそは夢の60センチ超を仕留めてみたい。【中村和嗣】

 【今後の見通し】マスは1人につき25~50センチを約3キロ放流してくれる。12月上旬からイワナやブラウンも放流予定。極端な水温変化さえなければ数、型とも期待できる。また、ルアー専用区では、リリースされた大型が残っていることがあるので、スプーン中心にカラー、サイズを多めにそろえて、うまくローテーションすれば大型の数釣りも可能だ。

 【問い合わせ】北田原マス釣り場【電話】072・766・2208。営業は午前7時~午後5時。入漁料は大人3700円、女性・子供(小学生以下)2200円。午後からの半日釣りは同2200円、同1700円。エサ常備、釣りザオセット2000円(貸しザオはなし)。期間内は無休。駐車場あり。

 【交通】阪神高速池田線の木部ICから国道173号経由、山下高架手前を左折、県道68号へ。紫合北ノ町の交差点を右折、同12号を北上し北田原へ。電車は能勢電鉄の日生中央駅下車、タクシーで約10分。または同駅から「後川」、「柏原」行きバスで大井バス停下車。