とうとうマダイダービーも本日12日を入れて残り3日となりました。みなさん、まだ終わってないですよ。この3日間でドラマが生まれそうです。ようやくマダイに「乗っ込み」というスイッチが入ってきたみたい。俳優哀川翔(55)が東京湾、本紙野球評論家佐々木主浩氏(49)は駿河湾に急きょ飛びました。

 哀川アニキはご機嫌だった。10日、富浦「共栄丸」。雨の朝、晴れ間はない。「いいねぇ、雨は嫌いだけど低気圧。プレッシャーがかからないから魚は動くね、動くよ」とボソリ。なんとその通りになった。乗船者は13人で、釣果は29匹だった。1人で8匹の大釣りもあった。ボウズ(釣果ゼロ)は1人だけ。サイズも大型ばかりで、最大は6・5キロを記録した。

 その最大魚は、ダービー2連覇中の山口雄一さん(55)だった。アニキと同学年だ。

 山口さん 今日はみんなが釣れていて、ボクは潮上なので、振ったコマセ(オキアミ)はみんなに効いていた。タモ網での取り込む係でもいいや、と思ってしまった。まさか、あんな大きなマダイが食ってくるなんて。ダービー、本気になろうかな。

 チャンプ山口だけではなく、アニキもガッチリ釣れた。リールのドラグを緩め設定にして、自由に泳がせて、マダイが疲れるのを待った。引き寄せて取り込むと3・4キロの大ダイだった。

 この釣りで、アニキはマダイダービーの順位も躍進した。49位から22位にジャンプアップ。「共栄丸」笹子宏宣船長は「雨で寒かったけど、外海からいい潮が入ってきた。今回で遅まきながら、マダイ乗っ込みのスイッチが入ったかもしれない」と話した。

 アニキも「いい釣りができた。オレは打ち止め。でも、最後まで粘った釣り人が記録を残しそうだね」。さあ、まだ逆転は可能ですよ!