梅雨、いやですねぇ~。でも、その梅雨だからこそ楽しめるのがイサキ。静岡・駿河湾の大井川港「海政丸」では、望月茂樹船長が名付けた「メタボイサキ」を存分に堪能できる。平均で500グラム(30センチ前後)のパワフルなイサキと勝負できる。しかも、海面から20~25メートル落とすだけのアクションなので、初心者&ビキナーでも釣りが成立しちゃう。行くなら、今ですよ、今!

 いきなりガツンときた。この日同行した木村尚(たかし)さんの持つサオがギューン、としなった。「イサキなの? かなりのパワーなんだけど。いやいやイサキじゃないさ」と木村さんは首をかしげた。

 木村さんは海洋環境専門家で、日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!!」で、TOKIOと海岸をつくっている「海のおじさん」だ。最近、釣りにハマっている。

 すぐ横でキャビンから半身を乗り出した「海政丸」望月船長が「それ、間違いなくイサキですね。ぼってりとした腹回りなので自分が勝手に“メタボイサキ”と呼んでます。ちょうど梅雨に入って、これからどんどん皮の下に脂をまとってくるんですよ」とさらに釣る気をそそってくる。

 そのとき、木村さんがハリスをたぐって魚を取り込んだ。3本バリに複数掛かっているかと思ったら1匹だけ。もちろん、イサキだった。重さは520グラム。腹から顔の周りまで厚みがある。さすが“メタボ”だ。

 木村さん いやいや、このイサキは食べる前からよだれが出るねぇ。駿河湾まで来てよかった。