穂先が10センチほど、押さえ込まれるのを待ってから合わせると重量感のある本命の手応え。夏チヌらしい強烈な締め込みをかわして取り込んだのは48センチだった。

 チヌが寄ったのなら、餌持ちの良いサナギを房掛けにして攻める。ダンゴから餌が出て、竿先でアタリについていき、穂先に重みが乗ったところでフッキング。45センチを連発で仕留めた。

 だが、あとが続かず、ダンゴを打ち返すと納竿間際に餌取りの活性がダウン。それならとダンゴのまぜとあんこにオキアミをたっぷり入れ、オキアミの刺し餌で攻めると一発でチヌアタリ。最後に40センチを仕留めて納竿した。朝一には亀ジャコの落とし込みで45、50センチのマダイも釣り上げた。【日刊FPC・兼松伸行】

 【今後の見通し】ロープ周りに多くのチヌが付いており、例年よりも魚影が濃い。海が荒れて濁りが入れば、年なし交じりの2ケタ釣りが期待できるだろう。

 【問い合わせ】黒潮マリンクラブ【電話】0597・29・2818。渡船料金は4000円。出船は午前5時半。納竿は午後4時半。

 【交通】大阪から、西名阪自動車道、名阪国道を経由。紀勢自動車道・尾鷲北ICを出て国道42号を南下。尾鷲市内を経て、新矢ノ川橋西の信号を左折し、国道311号を南下。八鬼山トンネルを抜け、JR九鬼駅の向かい側が渡船場。