石狩湾石狩沖で14日、秋ヒラメを狙った。風が強くウネリがきつい悪条件ながら、中型から大型まで1人3~8匹を釣り上げた。

 午前6時、石狩湾新港花畔埠頭から第18たつみ丸(磯部辰己船長、【電話】090・6878・6212)に7人が乗船し、40分ほど沖へ向かった。ヒラメ用仕掛けにバケ600グラム。餌はオオナゴを使用した。晴れ、北西の風が強く、のちに弱まったものの、波は1~2メートルと高く、次第におさまるとの天気予報に期待した。

 ウネリで船が大きく揺れる中、振り込んだ竿(さお)に飛びついてくるケースでは釣果があったが、餌をくわえたまま様子をうかがっているような小さなアタリは取りにくかった。餌をかじるだけで食い込まないことも多く、バレてしまうなど苦戦した。

 時間の経過とともに風は弱くなるも、依然としてウネリが残り、潮も動かず、海水は濁ったままで条件は回復しなかった。それでも、ビッグサイズが上がったり、続けざまに数人がヒットした際は船上に歓声が響いた。一方で、竿を出すことなくダウンする初心者も2人いた。

 後半は南からの風に変わり、多少は潮が動いたのか、食いが上向いた。3人が立て続けに上げたほか、餌を交換して仕掛けを下ろすと同時に釣れることも。餌の状態も釣果に影響したようで、鮮度が落ちると食い渋った。沖上がりは午後0時30分。条件さえ回復すれば、脂が乗ったおいしい魚体が期待できそうだった。磯部船長は「石狩沖の秋ヒラメは12月まで楽しめる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=63】