北海道・積丹半島神恵内村の川白沖に16日、サクラマスを狙って出掛けた。曇り、風はやや強く、1・5~2メートルの高波に苦戦しながらも、まずまずの釣果となった。

午前6時30分、川白漁港から高栄丸(高田船長、【電話】0135・77・6200)に4人が乗船、20分ほどの前浜~柵内沖を目指した。サクラマス用仕掛けにバケ500グラム。水深は28~40メートル。

この海域は最近、シケが続いており、出漁が見送られていた。しかし、2月に入ってからは連日、ホッケの群れが濃く、3ケタ超が釣れ、サクラマスも数が期待できるとの情報が。

ところが、この日は思っていたほどのホッケの群れには遭遇せず、サクラマス狙いに専念できた。魚群探知機には餌になるオオナゴの反応があったが、当たりは今一つ。どうやら、時々出現するアシカの影響で魚が散っているようだった。

それでも、ポイントを幾度も変えるうちにタナ20メートル前後や底付近でサクラマスがヒット。午前10時頃にはタナ20メートル付近で群れに当たり、同時に全員が釣り上げた。手返し良く仕掛けを下ろした人は2、3回、竿(さお)を振っただけで食わせ込み、船上がにわかに活気づいた。後半は、底付近で2キロ近い良型サクラマスが上がり、マダラも交じった。好調が続く太平洋胆振沖に続いて、こちらの海域でもサクラマスの本格化がうかがえた。

午前11時30分の沖上がりまで1人当たり0・7~1・8キロのサクラマス4~10匹、35~40センチのホッケ10~20匹、他にマダラが船中数匹。高田船長は「サクラマスは徐々に型も上向き、これからが狙い目」と話していた。

【リポーター・竹鼻雅己=65】