積丹半島神恵内村の川白沖で21日、サイズの良いサクラマスを狙った。曇り、風は弱く、波1・5メートル、濃霧の中での釣りとなったが、2キロ超を中心に3キロオーバーも仕留めることができた。

午前5時30分、川白漁港から第18福生丸(川上忠次船長、【電話】0135・77・6026)に5人が乗船、15分ほどの前浜~柵内沖を目指した。サクラマス用仕掛け、バケ500~600グラム。水深は38~45メートル。

ポイントはウネリがあったが、そのまま船を流した。シャクリが船体の真下にくることもあったが、竿(さお)を振るのに支障はなかった。20分が経過した頃、シャクリで誘っていた人に1匹目となる2キロ前後がヒット。その後も、やや小ぶりの魚体を追加した。

一方、バケを使った人には1・5キロ前後がぽつりぽつりと単発で釣れた。シャクリには大型が付き、ジグには小型が目立った。いずれもタナは15~20メートルで、その下の層では中型マダラに大型が交じって上がった。

船が流される度にポイントを替え、釣果の上積みを狙った。マダラが潜んでいないタナ25~30メートルではシャクリに反応したサクラマスが次々に掛かった。その様子を目の当たりにしたバケ釣りの人も、シャクリやジグに持ち替えた。特に貝を貼ったシャクリや深海松を加工したシャクリが効果的だった。

サクラマスの群れに当たると、1度に数人の竿がしなった。ただ、シャクリで釣れた中には、胴体やひれに掛かったものも多かった。それが大型の場合、強い引きとともに走り回り、水面で飛び跳ねるなどして迫力満点。船が流されてポイントがずれると、タナ20メートルより下でマダラが掛かった。

定数の10匹に達した人もいたことから、午前10時30分に早上がり。1人当たりの釣果は1~3・2キロのサクラマス6~10匹、65~75センチのマダラ5~10匹、他に35~40センチのホッケが3~5匹交じった。川上船長は「サクラマスの大型は今後も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】