北海道遊釣倶楽部の始竿会が6日、せたな町の久遠漁港~平田内で30人が参加して行われた。時より雪が降り、ウネリもあって条件は厳しかったが、参加者は思い思いに釣り場に降り立った。

優勝は平田内に入釣した大野昭彦さん。暗い時間帯はウネリを避け、平盤の右横に釣り座を構えた。すると、42センチを筆頭にカジカを5匹釣り上げ、上位入賞の手応えを感じ取った。明るくなると平盤で面白いようにホッケが釣れ始め、40センチオーバーも珍しくなかった。

2位の福原則和さんは、稲穂岬で竿(さお)を出した。しかし、2時間が経過してもアタリがなく、焦りを覚えながら餌の付け替えを繰り返した。ようやく釣れたのは薄明るくなりかけてから。カジカとソイを立て続けに上げ、上昇ムードかと思われたが、再びアタリが遠のいた。終了時間の直前にチョイ投げしていたイカゴロにカジカが食い付き、高得点に結びつけることができた。

3位は優勝した大野さんに同行した佃克俊さんだった。暗いうちはカジカをそろえ、明るくなってからホッケを追加した。隣同士に並んだ2人は師弟関係とあって対抗心も旺盛。結果は、師匠の大野さんに軍配が上がった。

今大会は水温が低い中でもホッケが上々で、暖かくなる今後はさらに期待ができそう。審査には多くのカレイも提出され、今年は当たり年を予感させた。【リポーター・藤本康隆=45】

◆成績▽総合(2身+5匹) (1)大野昭彦1302点(2)福原1274点(3)佃1247点(4)藤本1234点(5)梶1125点▽身長 山本昭典アブラコ43・6センチ