乗っ込みの大型ヘラブナが爆釣! 岡山市内(南区)を流れる笹ケ瀬川ヘ13、14日に遠征し、15尺竿を使ったマッシュグルテンの底釣りで大物に挑戦。2日間で38~44・7センチを26匹(40センチ以上15匹)釣り上げた。あまりの引きの強さ、見事な魚体にアドレナリンが出っぱなし。これほどの大釣りは久しぶりでしばらくはやり取りの感触が頭から消えそうになく生涯、忘れられない釣行となった。【日刊FPC・藤井秀和】

数年ぶりに乗っ込みのヘラブナ釣りを堪能した。ポイントは笹ケ瀬川の中流域。JR宇野線の鉄橋の上手150メートルの右岸に入った。釣り方はマッシュグルテンの底釣り。水況は薄濁りで、水深は全体的に浅く1・2メートルほど。

ここは下流の児島湖から上流域の産卵場へ乗っ込みヘラがそ上してくる通り道。かけ上がりを狙うと大当たりで40センチ前後が次々に竿を絞った。ヒットパターンは長めのハリスとエサ持ちのいい強じんな針でヘラの触りを誘ったこと。

前方へエサを振り込むとウキが流され、エサの落ち込みでヘラの触りが出始める。そしてエサが手前のかけ上がりを引きずり始めるとスーッとウキが入る。

掛けた瞬間、ヘラとは思えないほどの引きでこれまで経験したことがないパワーに大慌て。常に両手で応戦するスリル満点のやりとりだった。特に雄の引きは強烈で縦横無尽に走り回られ、数回のハリス切れも。

2、3匹釣るとアタリが止まるが、しばらくすると次の群れをとらえて再び釣れだす感じ。魚体も素晴らしく、雌はまるで金魚のランチュウのようにぼってり腹が出ており、雄は肩が隆々と盛り上がっている。1匹釣るたびにみとれてしまうほど見事な魚体だった。

釣果は6日が午前7時半から同11時までに38~44・7センチを10匹。7日は午前8時~午後4時までに38~43・2センチを16匹釣り上げた。平均サイズは40センチ前後。おそらく川の中は乗っ込みヘラの行列状態だったと思われる。夢のような釣りで大興奮の2日間だった。

◆エサ 「1:1粉末マッシュ」300cc、「わたグル」100cc、「野釣りグルテンダントツ」20ccに水550ccを入れ、軽くかきまぜ、5分ほど放置し、手水で押し練りしながら使った。

◆交通 山陽自動車道の岡山ICを出て岡山市街方面へ。市街から国道53号、同30号を経由して南下。笹ケ瀬橋を渡ったすぐの信号を右折。川沿いに上流へ。JR宇野線の鉄橋をくぐり、ポイントへ。