太平洋側噴火湾で4日、例年よりも早く釣れ始めたマガレイを狙った。天候は快晴、風は弱く、波1メートルと絶好の釣り日和の中、大型を中心に上々の釣果を上げた。

午前5時、八雲町黒岩漁港から佳栄丸(木村佳史船長、【電話】090・8708・1334)に11人が乗船し、20分ほどの国縫~中ノ沢沖に向かった。水深11~13メートル。L型テンビンにオモリ30号。餌はイソメを使用した。

仕掛けを下ろすと、海底をトントンとたたいて誘った。掛かってきた魚に小型は少なく、ほとんどが大型だった。50センチオーバーのビッグサイズこそなかったが、どれもが肉厚とあってタモを使って慎重に取り込んだ。

アタリがなくなる度、ポイントを変えて狙った。潮回りによっては入れ食いになることもあり、常に数人の竿(さお)がしなっていた。大物は引きも強烈で、ずしりと重い感覚が竿先から伝わってきた。巻き上げる際の抵抗も強かった。

L型の仕掛けを使用していても、針の大きさや誘い方で釣果に差があった。そんな中、最も数を釣ったのは北斗市から参加した斉藤大介さん。船でのカレイ釣りは初めてだったが、巧みな誘い方と手返しの良さで周囲を驚かせた。投げ釣りなどの豊富な経験を生かしたもので、仕掛けの作り方や餌の付け方を参考にする人もいた。

同じ道具を使っていても、人によって誘い方などが異なり、改めて釣りの奥深さを実感できた。正午の沖上がりまでに1人当たり30~42センチのマガレイ50~80匹。他に35~50センチのイシモチ10~20匹、28~35センチのスナガレイ20~30匹だった。

木村船長は「大型マガレイは今後も数釣りが期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】