ヒラメ釣りのシーズンを迎えた留萌沖に8日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。全体に食いが渋い中、中型中心に10匹釣った人もいた。

午前3時に留萌港から正宝丸(斉藤晴夫船長、【電話】090・8633・8910)に7人が乗船、20分ほどの沖に向かった。ヒラメ用仕掛けにバケ400~450グラム。餌はオオナゴを使用した。水深8~20メートル。

沖合はコウナゴの生息域として知られ、それを狙うカモメが数カ所で鳥山を作っていた。釣り上げたヒラメも口からコウナゴを吐き出すなど、すでに腹一杯の様子。アタリが薄いうえ、しっかり食い込まないため針から外れるのもうなづけた。

無風に近い状況では船が動かず、アタリがあっても食い込ませるまでに時間を要し、逃がしてしまうことも。それでも、コウナゴの群れが接近すると、底から3メートル前後で強い引きがあった。60センチの大型を頭に45~50センチの良型を2ケタ上げる人が何人かおり、厳しい条件の中でも善戦した。

タナの探り方や竿(さお)の振り方が釣果を分けた。根気よく仕掛けを動かし続けた人に数が集まった。キャップの色はグリーンやピンク、赤金色が効果的だった。旭川市から参加した森田俊寛さんは数こそ多くはなかったが、この日一番の60センチサイズを上げ、満面の笑みだった。

午前9時の沖上がりまでに40~60センチが1人1~10匹。斉藤船長は「ヒラメ釣りは、これからが本番」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】