北海道遊釣倶楽部の大会が3日、様似港~襟裳岬漁港で35人が参加して行われた。天候は曇り。風は1メートル程で強くはなかったが、前日からの波が2、3メートル残り、満潮の時間は強いウネリを伴った。参加者はそれぞれ、自慢の仕掛けを携えて狙いのポイントに散った。

優勝した武市毅さんは通称、襟裳岬第7降り口から入釣。前半はアタリがなかったが、午前7時ごろに干潮になるとアブラコがヒット。サイズはいまひとつでも、めげずに竿(さお)を振り続けるとカツオの餌に46センチのタカノハが食い付いた。続けて47センチのアブラコが掛かり、リールを巻く手にも力が入った。この大型2匹が決め手となり、1500点超の高得点に結びつけた。

2位の白勢孝信さんも、第7のポイントに釣り座を構えた。干潮に合わせて竿を立てると、小型のアブラコが次々に釣れた。これに46センチサイズのアブラコ1匹と、夜明け前に釣れた良型カジカを加えて点数を伸ばした。

3位の土本衛さんは、様似に狙いを定めた。49センチの大型アブラコを筆頭に、良型のカレイなどをそろえ、上位入賞にこぎ着けた。身長賞は石川陽司さんで、様似でロックフィッシュを試みた。ワームを使用したのが功を奏し、見事に53・6センチの超大型アブラコを釣り上げた。

アブラコは種類によって型はまだ小さく、これからが本番。タカノハも数枚が審査に提出され、こちらも今後に期待を抱かせた。【リポーター・藤本康隆=45】