長野・諏訪湖のワカサギが面白い。「諏訪湖レジャーセンター」では、9月21日から今季が始まる。その前に、試し釣りに参加してきた。8センチ前後の2年物が主力で、釣るには申し分のないサイズだ。同月28日には、シーズンの開幕を飾る「日刊スポーツファミリーフィッシング2019」も行う。今回、審査方法を総重量から5匹の合計全長へと変更した。メザシかシシャモのような大型をそろえれば、誰もが優勝のチャンスがある。

アタリがポツポツとある。中門川沖の3~4メートル。底付近に2号のオモリを落とす。サオを1~2センチほど上げ下げして、底を小突くと、5本針につけたサシエサをつついてくる。すっぽ抜けもあるが、しっかりハリに掛かるとプルプルッと小気味良いアタリが、サオ先から手元に伝わってきた。

サイズは、平均8センチの2年物。試釣に同行した諏訪湖レジャーセンターの藤森邦明さん(69)は最大12・4センチの大型を釣り上げた。

7月30日、地元漁協が投網を入れたところ、昨年の倍近い100キロもの水揚げがあったという。当歳物は5~6センチと、昨年より大きめ。2年物も8センチ前後だった。「8月に入って何度か試し釣りをしたが、同じような状況。水温が高くて群れがまだ散らばっているようだが、サイズは申し分なく、シーズンが楽しみです」(藤森さん)。

試釣日、水温は20度あった。ワカサギの適温は15度前後。暑さが一段落して涼しくなれば、水温も下がる。そうなれば、ワカサギは群れで固まりやすくなるし、活性も上がる。

釣れるポイントは浅い。初心者でも、のべザオで対応できる。降っていた雨がやむとか、遊覧船が通った後の引き波でボートが揺れた時など、ちょっとした変化で急にアタリが出ることもある。ベタナギの場合、自分で体を左右させてボートを揺らして誘ってもいい。アタリが出ても慌てず、穂先が曲がったのを見てから取り込んだ方がいい。

「1匹でもいいから確実に上げる。アタリがなければ、ハサミでエサを半分に切ってもいい。エサはこまめに交換してください」(藤森さん)。5本針が長かったり、獲物を取り込んだ後のハリ外しとエサ付けにてこずるようなら、上の2本のハリの枝スを切ってもいい。

秋の訪れや深まりとともに、ワカサギ釣りは楽しさも釣果も増す。デビューするなら時期もちょうどいいし、ターゲットとしても面白い。練習を兼ねて諏訪湖の開幕当初にサオを出し、ファミリーフィッシングに参加してもらっても結構ですよ。

【諏訪湖レジャーセンター】

▼遊漁料 日釣り券大人1000円、中学生以下無料

▼ボート 手こぎ(定員2人)1日4000円、半日3000円。エンジン付き(4人まで)1日1万円、半日8000円。

▼ドーム船 大人3200円、中学生以下2000円。貸しザオ1本200円、仕掛け付き500円。トイレ完備

▼氷 1袋100円。発泡容器1個300円