ヒラメの2ケタ釣りを期待して24日、日本海側積丹町の美国沖に出掛けた。あいにくの天候で雨、風は強く、波1・5~2メートル。激しいウネリの中での釣りとなり、数的には満足いくものでなかったが、50センチ前後を主体に良型が上がった。

午前4時、美国漁港から第18漁栄丸(嶋田実船長、【電話】0135・44・2726)に6人が乗船し、30分ほどの沖に向かった。ヒラメ用仕掛け、ジグ、バケ500グラム。水深は30~40メートル。

数日前までの好漁とは打って変わり、この日は荒れ模様。それでも、食いの良い早朝を狙って早めに出港し、釣果が上がっている婦美沖で仕掛けを下ろした。しかし、高波に加え、潮の流れと風向きが同方向で船が流された。

そのため、ポイントにとどまって狙うことができなかった上、厄介なことに前日には見えなかったフグが群れており、次から次に餌を取られる始末。ヒラメ用仕掛けでもジグでも同様で、浅場や深場を探ってもフグの被害は続いた。

美国漁港の前浜に移動すると一転してフグはおらず、底付近や底から2~5メートルを狙うことができた。すると、ジグ釣りの人の竿(さお)が大きくしなり、格闘することしばし、大型のイナダが上がって船上が歓声に包まれた。

肝心のヒラメもぽつりぽつりと釣れるようになったものの、大型が掛かっても巻き上げの途中やタモ入れの段階で針から外れることが多かった。全体的に食いは浅かったが、最大サイズの65センチを含めて良型が釣れた。

沖上がりは午前11時。1人当たりの釣果は45~65センチのヒラメ0~3匹、35~40センチのマゾイ0~4匹、他にイナダやクロソイが船中数匹交じった。嶋田船長は「天候が回復すれば型、数ともに秋ヒラメが期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】